添い乳は虫歯になる?歯医者に聞く0~1才の虫歯予防ポイント!【歯医者コラム総集編2】

柏の葉総合歯科・小児歯科院長 康本征史

前回、赤ちゃんの歯や赤ちゃんの歯や歯並びについてお話しました。

今回は、ママが誰でも気になる赤ちゃんの「虫歯」についてお送りします。

◆ 目次

 

1・虫歯は【歯の色】と【歯のすき間】をチェック!

歯科医師は、むし歯の判断をする時、まず歯の色をチェックすることから始めます。
乳歯の最表面は、エナメル質と呼ばれ、下の画像の様に【白色】です。

もし色が変だな?と感じた場合、歯科医院に連れて行きましょう。

そして乳歯の前歯は、歯並びよりも歯のすき間があるかどうかが重要となってきます。
すき間が“ある”場合、食べ物が残らないのでむし歯になりにくく、歯磨きも不要です。
反対に、歯と歯のすき間が“ない”場合、詰まった食べ物が取れず、特に上顎前歯に虫歯ができやすくなります。
上の画像はすき間がありますが、下の画像は、すき間がないため、虫歯になっています。

上の前歯は、食べ物(特にアメ)が残りやすいです。
反対に“下の前歯”は、舌が頻繁に触れたり、沢山の唾液によって食べ物が洗い流されるため、口の中ではもっとも虫歯になりにくい場所となっています。

つまり、乳歯のむし歯は、歯磨きが上手とか下手ではなく、どこに食べたものが残りやすいかでほぼ決まります。

歯にすき間があれば、歯磨きをサボり気味でもOK!
すき間がなければ、フロス(糸ようじ)を使ってみてください!

そして、乳歯も永久歯も、虫歯ができやすいところは同じです。

【1】歯と歯の間
【2】奥歯の溝
【3】歯と歯肉の間

反対に、その他の箇所は虫歯になりにくいため、歯磨きもサボって構いません。

そして、1歳半になったら、ぜひ歯科医院に連れていきましょう。
子どもの歯に合った歯磨きのポイントについて確認できます。
 
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2・虫歯はどうしてできるの?

そもそも【虫歯】はどうしてできるのか、皆さん知っていますか?
私たち歯科医師が大学の歯学部で一番最初に学ぶ下の「カイスの輪」についてご説明します。

【1】歯の質
歯の表面のエナメル質の薄さや密度は、個人差があります。
それは生活環境や遺伝など、様々な要因で異なります。生まれつき歯が弱くてむし歯になりやすい人も。

【2】細菌
口の中には、虫歯や歯周病を引き起こす多種類の細菌が存在し、これをゼロにすることはできません。

【3】糖分
虫歯菌が好むお菓子やジュースに入っている「ショ糖」や炭水化物や果物にも「糖」は存在します。

【4】時間
悪い口内環境が長時間続くと、虫歯ができやすくなります。

 
虫歯菌であるミュータンス菌は、歯の表面に付着するため、歯が生えていなければ、虫歯になりません。
さらに虫歯菌が、砂糖(糖分)を食べて酸を出し、その酸によって歯が溶けてしまった結果が、虫歯と呼ばれる穴です。

もともと【カイスの輪】は、「歯の質」「細菌」「糖分」の3つでしたが、後から「時間」が追加されました。
要は、かんたんに歯は溶けない!ということです。
繰り返し繰り返し攻められて初めて、虫歯ができると言えます。
 
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3・歯磨きやフッ素はいつから始めるの?

0才の口の中には、大人と違いほとんど砂糖が入りません。
そのため歯が生え始めた頃は、【細菌】を減らすための歯ブラシは必要なく、「食後に歯をガーゼでふき取る」だけで大丈夫です。
しかし、お兄ちゃんお姉ちゃんがいて、お菓子などが早い時期から始まってしまう場合は別です。
フッ素(フッ化物)を塗り始めるのは、上下の前歯が生えてきた頃から。
乳歯の場合には、歯磨き粉は使わず、そのまま歯を磨くかガーゼでふき取り、最後にフッ素ジェルを塗るのが効果的です。
【歯の質】を高めるためにも、ぜひ試してみましょう。
しかし塗ったからといって安心せず、歯みがきの習慣や糖分を控えた食生活をすることが大切です。
 
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4・添い乳は虫歯になるの?

1才を過ぎると糖分を取る機会が増え、細菌が歯に付着しやすくなります。
そこに母乳を与えたまま眠り、母乳が口の中に長く残っていると、むし歯リスクが高まります。
母乳を飲みながら寝てしまう「添い乳」を続けている間は、糖分を控えた食生活や歯磨き(フッ素塗布)をすることで虫歯リスクを減らしましょう。

また昼間よく遊ばせることで、母乳にたよらず眠れるようになるかもしれません。
子どもの様子をみながら卒乳の準備をしていきましょう。

 
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5・【まとめ】赤ちゃんの虫歯予防

0~1才のデンタルケア、しっかりと対策をして虫歯ゼロをキープしていきたいですね。

・歯が生え始めた頃は、歯ブラシではなくガーゼでふき取る!

・うがいができない月齢は、フッ素(フッ化物)を活用しよう!

・添い乳を続けるなら食生活の見直し&フッ素で対策を!

・歯が生えたら、離乳食や授乳後はなるべく早く口の中をきれいに!
 
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※本コラムは、ライターAoiが過去の専門家コラムを参考に、再編成しております。
参照:日本小児歯科学会


柏の葉総合歯科・小児歯科院長 康本征史院長先生の記事は下記のリンクからご覧ください。
1・赤ちゃんの歯の卵はどんな形?
2・生後6ヶ月から1才頃に生える上下乳前歯とは?
3・赤ちゃんの前歯のむし歯の判断と歯並び!
4・1歳児頃の乳前歯の歯並びと虫歯の関係
5・1歳頃では、むし歯はできない?砂糖が入るか?
6・1歳児の歯は歯磨き必要か?歯ブラシではなくガーゼ
7・むし歯の条件と、フッ化物の利用を!
8・1歳半~2歳過ぎ、「乳臼歯」登場!鼻呼吸から口呼吸へ
9・おしゃぶりの功罪(鼻呼吸と歯並び)

 

 

(ライター Aoi)

 

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