子どもが楽しんで手洗いをする方法

新型コロナウィルスを含む感染症対策の基本である手洗い。予防のために子どもにも自分で手を洗う習慣化を身につけさせたいものです。しかし、なかなか進んで手洗いをしてくれず困っているママもいるのではないでしょうか。今回は手洗いのポイントと、子どもが楽しんで手を洗うようになる方法をまとめました。

手洗いのポイント

汚れが残りやすいところを重点的に

ウィルスによる感染症や食中毒の主な原因は手が感染源になることが一番多いといわれています。特に小さな子どもは大人よりも目の周りや口の周りを手で触れてしまうことが多く、ウィルスが体内に入りやすいです。そのため、ウイルスを石けんなどで殺菌し、水で洗い流す手洗いを丁寧に行うことが重要となります。しかし、石鹸やハンドソープを使って洗っていても、汚れが残りやすい部分があります。爪の間、指の間、親指の周り、手首、手のしわなどです。そのため、これらの箇所を重点的に洗うようにすると効果的です。

タオルを共用しない

せっかく手をきれいに洗っても、タオルがもとで感染症を引き起こす場合もあります。タオルはこまめに取り替え、家庭内でも共用はなるべく避けるのがよいでしょう。使い切りのペーパータオルを使うと衛生的です。

子どもが楽しんで手を洗う方法

環境を整える

子どもが手を洗いたくなくなる原因に「洗いにくさ」があります。家庭の洗面台は大人が使う前提で設計されているため、子どもが使うには不便なところが多々あります。そのため、子どもが使いやすくなるような工夫をしてあげることで、手洗いの嫌なイメージを取り除くことができます。

・蛇口に手が届くように踏み台を置いたり、延長ハンドルをつけたりする。

・タオルやハンドソープを子どもの手の届く位置に置く。

・洗い方がよくわかるように大人も一緒に手を洗い、お手本を示す。

我が家も2歳の娘が一人でも手を洗えるようにするために広めの踏み台を用意し、蛇口に延長ハンドルをつけました。延長ハンドルを蛇口につけることで、小さな子どもでも簡単に水を出すことができます。「自分でできた」という成功体験によって、外から帰ったら進んで洗面所に行くようになりました。環境を少し変えるだけで、子どもの意識も変わっていくようです。

自分だけのマイボトル

子ども専用のハンドソープを用意します。そのラベル部分に好きなキャラクターのシールを貼ったり子どもが描いた絵をラミネートしたりして「世界に一つだけのマイボトル」を作ります。子どもは「自分専用のもの」や「自分が作ったもの」が大好き。このマイボトルのハンドソープを使う楽しみが子どもの手洗い意欲をアップしてくれます。

宝さがし石けん

手作りが好きなママはお子さんと一緒に「宝さがし石けん」を手作りしてみてはいかがでしょうか。「宝さがし石けん」とは、石けんの中に好きな人形やビー玉などを入れたものです。

「宝さがし石けん」の材料は、グリセリンソープ50g と食用色素です。グリセリンソープは、「とうめいせっけん」という名前で販売されています。通販で入手することができます。

作り方は簡単で、グリセリンソープを包丁で細かく刻み、湯煎に掛けて溶かします。その中に食用色素を水に溶かし、ソープと混ぜます。その生地を型に流し込み、その中にお気に入りのおもちゃを入れ、風通しの良い場所に1時間程度置いておけば完成です。中に宝物が入っているので、子どもは中のものを取り出そうとしっかりと石けんで手を擦るようになります。

外出などで石けんを持ち歩くことはできない場合には、紙石鹸がおすすめです。軽くてコンパクトなので荷物にもならず、公園などの石けんが置いていない公共の場でも清潔に手を洗うことができておすすめです。

スタンプ

手洗いするときにスタンプを押し、それを消すように手洗いさせると手洗いを楽しくすることができます。ポイントは洗い残しの多い箇所にスタンプを押すこと。指の付け根付近にスタンプを押すと、自然と指の間も洗うようになります。手洗い専用のスタンプも販売されていますが、それがなくても薄い色のスタンプなどでも十分効果はあります。

手洗いカード

小さな子どものやる気をアップさせるには「手洗いカード」も有効です。カードにマスと日付を書き、上手に手洗いができたときはごほうびのシールを貼ります。マスを用意するのが難しい場合はカレンダーにシールを貼るだけでもOK。「今月はこんなに手洗いできたね」「今日はとっても良くできたね」とカードを見ながら振り返ることができます。我が家ではシールがいっぱいになったら新しいハンドソープを一緒に買いに行くことにしています。目に見える目標を立てることで、ゲームのように楽しく手洗いができます。

タイマーや砂時計


どのくらいの時間手を洗ったらよいかわからない子どものために、タイマーなどを活用するのも効果的です。我が家ではタイマー代わりに1分程度の童謡を流し、曲が終わるまで手を洗います。何回も繰り返すことで「手洗いの歌」と定着し、楽しく洗うようになりました。砂時計もあとどのくらい洗えばいいのかが視覚的にはっきり分かるので、小さなお子さんの手洗いに活用できます。

まとめ

感染症対策に欠かせない手洗い。ちょっとした工夫で子どもが楽しく進んで手を洗うことができるようになります。これを機にご家族で洗面所の環境や手洗いの方法について見直してみてはいかがでしょうか。楽しい手洗いで、しっかりとお子さんの感染症対策をしましょう。

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