スマホ・タブレットを上手に活用しよう!
子どもの電子機器との付き合い方

みなさんは自分の子どもにスマホやタブレットを見せていますか?
家事で忙しい時、電車の中など静かにしてほしい時、便利でついスマホやタブレットを見せてしまいますよね。

現代の子どもたちは、生まれた時から電子機器(テレビ、スマホ、DVDプレーヤー、パソコン等)に囲まれています。私が幼い頃はスマホやケータイはなく、中学生の頃にケータイを周りが持ち始めたくらいでした。ですので、スマホやケータイに関しては、自分が教育された経験のない分野で、どう電子機器との付き合い方を子どもたちに教えるべきかわからず困惑しています。

同じように悩む親御さんは多いと思います。そこで、今回は子どもと電子機器との付き合い方について調べてみました。

■目次

1・子どもに電子機器は必要か?

子育ての仕方は、国・地域・歴史や文化により異なります。時代が変われば、子育ての仕方も変わっていきます。しかし、どの時代も子どもが健やかに育つために必要なことは、眠る・食べる・遊ぶ(学ぶ)・愛されることです。

それを疎かにしない範囲で、親はどのように子どもが電子機器と付き合っていくべきか考える必要があります。
1. そもそも何のために電子機器は必要なのか2. どのくらいの頻度で使用するのか3. お金はどうするか、など家族で考えることは山ほどあります。

子どもが健やかに育つための基本を大切に、子どもに電子機器の使い方を教えていくのがいいと思います。家族で話し合いをする際は、メリット・デメリットを知ったうえで話し合いを進めると効率的です。

2・電子機器が子どもに与えるメリット・デメリット

メリット


① 勉強の効率・成績アップ
学習アプリなどを利用して勉強することで、アニメーションや音楽といった動作を交えて楽しく学習することができます。また、学習内容を自動的に収集して、わかりやすいように視覚的にまとめて表示が可能なため、学習進捗を把握しやすく、達成感も得ることが可能です。

② 創造力が増す
タブレットなどを使用したクリエイティブな遊びで創造力を育むことが可能です。理科の天体や算数の図形など、文章だとわかりにくいものを映像を使って楽しく分かりやすく学ぶだけでなく、学んだことをベースに制作活動を行なって学びを深められます。

③ コミュニケーションの増加
テレビ番組やニュースを一緒に観ることによって、家族間の話題が増え、親子のコミュニケーションに役立ちます。
また、学校ではタブレット学習を通じて先生と生徒の繋がりができます。手をあげられる子だけが発言していたのがこれまでの授業でしたが、タブレット端末があれば、先生は、すべての子が何を書いているかを見ることができ、手をあげられなかった子の意見を汲み取ることもできます。

④ ITに強くなる
2020年からは小学校でのプログラミング教育が必修となります。子どもの頃から電子機器に触れることによって苦手意識をもたずに授業へ参加できるようになります。

⑤ 問題解決を瞬時にできる
気になったことをすぐに検索でき、瞬時に吸収・学習することが可能なため、学習することが楽しくなります。

デメリット


① 視力低下・ドライアイ
テレビやゲーム、スマートフォンの画面を長時間見続けることは当然視力の悪化につながります。なるべく目の負担を軽減するために、ブルーライトカットの眼鏡やブルーライトフィルターの利用・部屋を明るくして使う・目の休息日を設定する等の工夫が必要です。

② 睡眠障害・生活リズムの乱れ
電子機器との接触は夜更かしの原因となり、子どもの昼夜逆転や睡眠不足に陥る可能性があります。電子端末の明るい光は、眠る際に必要なホルモン「メラトニン」の生成を阻害します。そのために眠りが浅くなったり、不眠になったりする可能性が高くなるとされています。

また睡眠障害などでセロトニンという脳内物質が減少すると、イライラや集中力の低下、意欲、食欲の低下などの弊害がでてきますので、使用可能時間帯を決めて睡眠の妨げにならないように心がけましょう。

望ましい睡眠時間

  • 新生児:14~17時間
  • 乳児:12~15時間
  • 幼児:10~13時間
  • 学童(6~13歳):9~11時間
  • 思春期(14~17歳):8~10時間
  • 大人(18歳~):7~9時間

③ 体調不良
スマートフォンや携帯型のゲーム機の使いすぎはスマホ首(ストレートネック)の原因となります。また、電子機器の使い過ぎでイライラ、肩こり、頭痛などを引き起こす場合もあります。使用する際は、使用時間の上限を決め、正しい姿勢で使用できる環境(机といす、スマホやタブレットのスタンドなどを使用する)を整えましょう

④ 言葉の力・コミュニケーション能力の低下
対人間で培われる社会的スキルが低下し、人の気持ちを読み取る能力が育ちにくくなります。電子機器を使用していても、対面式のコミュニケーションをなおざりにせずに家族で話す時間を設ける努力が必要です。

⑤ ネット依存・ゲーム障害
WHO(世界保健機関)が最近精神疾患の一つとして認定した「ゲーム障害」や中毒になって日常生活に支障をきたす依存症などの問題があります。使用時間や使用場所を制限して病気にならないように努めましょう。また、少しでも異常と感じたら、早めに専門医を受診しましょう。

⑥ 運動能力の低下
熱中してしまうことで、自然と外遊びの時間が減り、運動する機会が失われる可能性が心配されています。骨格や筋肉、運動機能の発達を促すため、にも外遊びの時間をしっかりとることを心掛けましょう

⑦ 自己コントロール能力の低下
「メールがきたからすぐに返信したくなる」「勉強をしていても、ケータイが気になってしまう」等で本来使用しないと決めた時間帯でもケータイを触りたい気持ちを抑えきれずに集中力を阻害し、自己コントロールができなくなる可能性があります。また、ゲームに負けたから、ミスしたからといったフラストレーション要素が原因で自分のコントロールが効かなくなり暴力的になってしまうという事例もあります。利用場所を制限して親の目の届くところでだけ使用するようにするといいでしょう。

⑧ いじめなどの人間関係トラブル
最近問題となっているのが、SNSでのいじめや悪口です。まだ言葉選び・コミュニケーション力が未熟な子ども同士だけでやり取りをするため、言葉の行き違いで悪口と捉えてしまうことも多々あり社会問題となっております。不登校や最悪の場合自殺などの問題が起こりうることを親は理解して使用させる必要があります。フィルタリングなどを利用して、何のアプリを何の目的で使用するか家族で話し合って設定してください。

家族で話し合う上で「日本小児医師会」の啓発ポスターやメディアとのかかわり方のページを参考にしてみてください。日本小児医師会ホームページ「子どもとメディアの問題」(URL:https://www.jpa-web.org/about/organization_chart/cm_committee.html” target=”_blank” rel=”noopener noreferrer

3・電子機器を使用するときの必須ルール

① 食事中はテレビを消す・スマホは見ない

親子で大切なコミュニケーションの時間です。テレビやスマホではなく、目と目をみて会話をしましょう。子どもだけではなく、親も食事中にケータイやスマホを見ないように心がけましょう。

② 使用可能時間を決める

1日の使用時間に決まりを設けることは、使い過ぎ防止に役立ちます。使用時間の目安として2時間以内だそうです。端末のタイマー機能・時間制限がかけられる知育端末・有害な情報からの機能制限をかけて上手に活用していきましょう。

③ 電子機器を自分の部屋で使用しない

リビングで使用するなど親の目の届くところで使用させましょう。厳しいようですが、何を見て、何をしていて、誰と会話をしているか親に話せないようであれば持たせない決断なども必要になります。また、充電器はリビングに置き、トイレなどにも持ち込まないように指導します。

④ 毎日は使用しない

毎日することで習慣となります。週末だけなど、予定を立てて使えるように指導しましょう。

また、厚生省が公表している冊子には、ルール設定する際のポイントとして下記のことが書かれていますので参考にしてみてください。
・ルールがトラブルから自分自身を守ってくれることをきちんと伝える
・お互い納得できるよう、話し合って決める
・子どもが守れるルールを作る
・具体的なルールを作る
・守れなかったらどうするか決めておく
・トラブルがあったら親に相談するよう決めておく
・年齢に合わせてルールを変更していく

平成31年に内閣府から発表された「青少年のインターネット利用環境実態調査」においてインターネット利用に関する家庭のルールの有無の統計が出されていました。
・低年齢層の子どもの保護者のうち、「ルールを決めている」との回答は80.8%で、子どもの年齢が上がるとともに割合は増加傾向。
・ 他方で、学校種(中学校、高校等)が上がるにつれて「ルールを決めていない」との回答が増え、青少年と青少年の保護者の「ルールの有無に関する認識のギャップ」も拡大傾向。

参照:内閣府 青少年のインターネット利用環境実態調査

この結果を踏まえ、親子間でルール設定の認識ギャップが起こらないように、親子できちんとルール決めの話し合いの場を設けて、設定することが大切だと感じます。

4・親子でできる対策

① 正しい使い方を話し合う・教える

基本的な生活習慣や決まりごとをきちんと教えていくことも重要です。

「話しする時にスマホを触っていたら悲しいよ」「このゲームは大人になってからだよ」「人の悪口を言ってはいけないように、SNSにも書いてはいけない」など、良いことと悪いことを教えておくことで、成長してからのトラブル防止にも役立ちます。

② 機能制限ついて勉強する

子どもが成長して、自分で検索をするようになったり、SNSに興味を持ち始めたりすると、“有害サイト”に触れる危険性も出てきます。そんな時は、やはり親が「フィルタリング」を入れ機能制限をすることが大切です。例えば、YouTubeには「YouTube kids」 という子ども向けのものものがあります。(年齢別になっており、時間も設定できます)。また、インターネットの制限設定をすることでインストールや課金を制限することができます。親が子どもの使う機器や家のインターネット環境をどうフィルタリングできるか勉強することも安全に使用するためには必要です。

但し、フィルタリングだけでは不十分で、やってはいけないことやリスクがあることを常日頃から教える必要があります。

③ 親子の関係づくり

親子がしっかりとコミュニケーションを取れる関係づくりをしておくことが重要です。危険やトラブルに巻き込まれそうな時に、子ども自身が保護者に相談できる関係・環境を整えておきましょう。

④ 創造的に使用する

受動的にならずに親子の遊びのツールとして積極的に利用することで、子どもが何に興味をもつか理解でき、一緒に楽しむことができます。

例えば、
・一緒に公園に出かけて写真撮影し、撮った写真でコラージュしてみる
・親子で楽器アプリを利用して歌を歌ったり、踊ったりしながら、作曲をしてみる
・出かける場所の地図をみながら実際行ってみる
・料理の動画を見た後に、実際にその料理を作る
等の創造的な発展をした使い方をすることで、親子で楽しむことができます。

どんな技術やツールにもメリット・デメリットは必ずあります。分からない分野だから、怖いから遠ざけるのではなく大人が子どもに適切な使い方を教え、メリットを広げて使用していくことが大切になってきます。もし子どもに持たせる場合には、家族でルールを決めて利用するようにしましょう。

参考文献:小学写真新聞社「スマホ社会の落とし穴」清川 輝基・内海 裕美

(ライター マギー)

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