ママのための「ふるさと納税」入門!申請のやり方、上限金額計算

 
テレビや雑誌でよく耳にする「ふるさと納税」。
「なんだか地方の特産品がもらえるらしい」「寄付したお金の大半が控除される」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

私も5年前に始め、今はお米やお肉などのお礼の品が来るのを楽しんでいます。
「ワンストップ特例制度」を利用しているので面倒な確定申告も必要なくなりました。

「やりたいけど、仕組みがよくわからない…」と足踏みしている人注目!
実は意外と簡単なふるさと納税の方法を、注意点と共にご紹介します。

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ふるさと納税が注目される3つの理由

①お礼の品がもらえる

ふるさと納税とは、地方自治体への「寄付金制度」のことです。納税というけど税金ではありません。寄付地域のお肉や果物などの特産品等がお礼としていただけます。(注:お礼の品がもらえないこともあります)

②自己負担は実質2千円

確定申告をすると寄付した金額はその年の所得税より還付され、また翌年度の住民税より控除されて、自己負担は実質2千円です。

◎サラリーマンの人は面倒な確定申告も「ふるさと納税ワンストップ特例制度」で不要!(2015年4月1日から適用)
この制度を利用できる条件は以下の2つを満たしている人になります。
・ふるさと納税先自治体が年に5団体以内
・もともと確定申告をする必要のない給与所得者等

③好きな地域に寄付できる

自分が生まれた地域だけでなく、全国どこでも寄付ができます。さらに、複数の地域に寄付が可能。寄付したお金が自治体でどのように使われて欲しいか「用途」も選べます。

ブランド牛で家族も大喜び!

まずは寄付できる上限金額を知ろう

実質2千円でお得に寄付したいのならば、年収や家族構成で寄付できる金額の上限は決まっています。

※全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安についてはこちら

>>総務省「ふるさと納税ポータルサイト」

表からわかるように年収が高くなるにつれて上限金額も高くなります。
住宅ローン控除、医療費控除、社会保険控除など、さまざまな控除を受けていれば、上記の目安よりも上限金額は低くなるので注意が必要です。
「寄付金額は目安金額より低く設定する」ことがポイントです!

より詳しく上限額を知りたい方は前年度の「源泉徴収票」を参考にこちらから計算

>>ふるさとチョイス「いくら寄付するとお得なの? 」

(注:寄付金上限は「今年度」の年収や控除額を参考に決定します。しかし今年度のものはまだ手元にないので、前年度の源泉徴収票で計算した金額はあくまでも目安です)

さあ、やってみよう!「ふるさと納税」

STEP1 寄付する自治体を選ぶ

生まれ故郷でも、応援したい地域でもOK!
もちろん、お礼の品で選んでもOK!(お礼の品は下記参照)

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STEP 2 申し込む

ほとんどの自治体でホームページの申し込みフォームに必要事項を入力して送信すれば申し込めます。FAXでも可。
私は「ふるさとチョイス」というポータルサイトを利用しています。
掲載自治体100%で申込から決済までワンストップで手続き可能です。クレジットも利用できて手数料も無料でポイントもついて、とても便利です。

>>ふるさとチョイス

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STEP 3 お礼の品と「寄付金受領証明書」が届く

昨年の受領書

受領書

申し込むと1週間~2か月ほどでお礼の品と受領書が送られてきます。配達日を指定できないところが多いので、いつも忘れたころにやってきます(笑)
受領書は後日別便で送られてくることも。確定申告で必要なので大切に保管しておいてください。

◎ワンストップ特例の場合は申告特例申請書を提出
寄付申し込みの時に申請書送付を依頼すると、自治体から申請書が送られてくるので必要書類(身分証コピー等)と共に返送する。

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STEP 4 確定申告(ワンストップ特例の場合は不要)

翌年2月中旬~3月中旬までに確定申告をします。
その時に自治体から送られてきた受領書も合わせて提出しましょう。

お礼の品はどんなものがあるの?

お礼の品は寄付金の3割相当のものが送られてきます。
(※以前は3~5割程度の返戻品でしたが、2017年4月1日に総務省から全国自治体に返戻品は寄付金額の3割以下にするよう通知)
お肉・魚介・お米・果物などの特産品から、工芸品などが主流。中には地元のレジャー施設の入園券や陶芸体験なんてものも!

自治体によって寄付できる金額は違いますが、だいたい5千円や1万円からの寄付が多いです。そして、2万、3万円コースと金額は上がっていき、中には100万円以上のところも!!

幼少に住んでいた秋田県のきりたんぽ鍋セット

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夫の誕生日に合わせて配達してもらいました

夫の誕生日に合わせて配達してもらいました

我が家はお米やお肉を選ぶことが多いです。
家族の誕生日や年末のディナー用に、普段買わないような地方のブランド牛やA5ランク牛を焼肉やすきやきにして味わうのを楽しみにしています。

1~3万円相当のお礼の品をジャンル別に数点ピックアップ

(2018年5月時点の情報です。品切れの場合もあります)

◇家計大助かり食品

(大容量のお肉やお米など、節約堅実なお礼の品)

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◇豪華食品

(豪華お肉や魚介などのお礼の品)

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◇ママと子どもが喜ぶグッズ

(私が選ぶグッズのお礼の品)

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ふるさと納税Q&A

Q1.「専業主婦のママの名前で寄付をしてしまった」

A1.無収入の場合払っている税金がないので、還付できません。必ずご主人の名前で寄付しましょう(私も一度失敗しました)。

Q2.「お礼の品が来たのに、受領書が入ってない!」

A2.受領書を送るタイミングは自治体によってまちまち。
・受領書だけを郵送
・お礼の品と一緒に送る
・広報誌と一緒に送る(※見落としがちなので注意!)

Q3.「12月後半に寄付しても確定申告は間に合う?」

A3.自治体によっては受領書が間に合わない場合もあり、その場合は翌年扱いに。自治体によって違うので確認しましょう。

Q4.「1万円の寄付で20㎏のお米がもらえる自治体を発見!年に何回も寄付できる?」

A4.自治体によって年に一度しか特産品を送らないところもあるので、要確認。
基本年度:4月1日~3月31日までを1年とする
(自治体によっては1月1日~12月31日を1年とするところもあるので注意)

Q5.「1万円の寄付を3か所にしたら、実質かかるお金は2千円×3で6千円?」

A5.何か所に寄付してもトータルで2千円です。1自治体ごとではありません。

Q6.「ワンストップ特例制度を利用して申請書を提出してしまったが、年度の途中で医療費控除を受けるために確定申告することになった」

A6.確定申告するとワンストップ特例制度は無効。受領書がなければ寄付先にもらい直してください。

上手にふるさと納税を活用して

年々返戻品の競争が過熱しているため、総務省は2017年4月に「返戻品は寄付金額の3割以下」になるよう自治体に通知を出しました。
お得な制度だから「やらなきゃ損!」とのあおりで大人気になったふるさと納税。
でも、もともとは「ふるさとを応援したい」という気持ちから始まった制度です。その気持ちも忘れないでいきたいですね。

雹(ひょう)の被害でデコボコのりんごを選んで農家を応援!

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お礼の品はないですが、地震や自然災害に合った地域の復興支援も行えます。
http://www.furusato-tax.jp/alert_list.html
(ふるさとチョイス災害支援)

ともあれ、寄付上限額等に注意して上手に活用してみてはいかがでしょうか。
きっと寄付した自治体も生産者も自分の家族も喜ぶと思いますよ!

<参考文献>
・プレジデント社(2015)『プレジデントMOOK はじめた人から得をする!ふるさと納税丸わかり本』同社
・金森重樹(2015)『完全ガイド 100%得をするふるさと納税生活2015年改訂版』扶桑社

 

(ライター 志津香)

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