母乳育児につきものなのが乳腺炎。
特に、産後2、3週間は母乳量が安定していないこともあり、
赤ちゃんの吸う量と母乳の分泌が合わずに乳腺炎になるママも多いのではないでしょうか。
今回はライターみつばの体験談を元に実際に行った対処法をご紹介します。
初めての乳腺炎
乳腺炎の予兆
産後2週間目にその悲劇は起こりました。
退院して、子どもとの生活も始まり、毎日が新鮮で赤ちゃんの可愛さに癒される日々……
と思いきや、
実際は夜泣きによる寝不足と、産後の身体の痛みに苦しむ日々で、
もう心身ともにヘトヘト。
赤ちゃんを可愛いと思う余裕さえなく、
常に「ゆっくりごはんを食べたい、ぐっすり寝たい」という思いが頭の中を占めていました。
そんなある日のこと。
最初に異変を感じたのはお風呂上がり。
なんとなく体がダルい、熱っぽい。
風邪かもしれないと考え、
母に息子を預けてその日は早めに体を休めようと横になりました。
一気に高熱に
ベッドに入っても、寒気がしてなかなか寝付けません。
布団を被りますが、背中のゾクゾクという感覚はどんどん強くなっていきます。
これはおかしい、と思って熱を測ってみると
39.8度!
ひどい悪寒で、気がつけば全身大きく震えていました。
胸も、ボコボコと岩のようなしこりがいくつもできていて痛みがあり、
乳首をよくよく見ると、
白いできもののようなものができていて、
母乳が詰まっている感覚がありました。
この時初めて
『乳腺炎かもしれない!』と考えました。
慌てて母を呼んで息子を連れてきてもらいましたが、
乳房が腫れすぎて乳首が埋もれてしまっていたため、
まだ幼い息子はうまく吸うことができず授乳を拒否されました。
電動搾乳器でも、やはり詰まっている部分は解消できず、チクチクとした痛みはひどくなっていきました。
出産した産院に相談
この時点で21時。
朝までこの状態のままでいることは耐えられないと考え、
24時間対応してもらえる産院に相談の電話をかけました。
熱の測り方
まず、乳腺炎の熱なのか、体全体の熱なのか。
それを確かめるために、
脇ではなく肘を折り曲げた内側の部分の熱を測るように指示がありました。
戸惑いながらも測ってみると、
肘の熱はありません。
やはり胸からの炎症による熱でした。
実際に行った対処法
- 詰まりを排出させるため、とにかく赤ちゃんに吸ってもらう、または、搾乳器で搾乳する
- 搾乳器を使いすぎると肌を痛めたり、乳輪が浮腫んで乳首との高低差がなくなって赤ちゃんが吸いづらくなるので、熱が落ち着いたら搾乳は3、4時間おき程度にする
- 痛みやしこり、熱、発赤があるところを手で押さえて出しやすくする
- 発赤や胸の熱、しこりが続くようなら翌朝すぐに病院へ
- 授乳、搾乳後は保冷剤で胸を冷やす
- 授乳前、搾乳前はホットタオルやシャワーで胸を温め、母乳を出しやすくする
- 胸を締め付けない、寝る時もできれば仰向けで
- 水をたくさん飲んで血液の循環を良くする
とにかく詰まりを解消して排出することが大事だと言われました。
痛みでうまく授乳、搾乳できない場合は
母乳マッサージ
をしている病院もあるので相談してみてください。
考えられる原因
- 乳管が細く、詰まりやすい体質だった
- 母乳量に対して、赤ちゃんの哺乳量が少なかった
- 横向きに寝ることが多く、胸を締め付けてしまっていた
- 冬だったため、体が冷える場面が多かった
- 水分摂取量が少なかった
一番の原因は不規則な生活によるものだったと思います。
母乳は血液から作られるものなので、
血管の収縮や血液の循環の悪さにつながる行動が乳腺炎を引き起こしたのかもしれません。
いつのまにか詰まりが解消……
必死の思いで授乳を続けていると、
急に胸が軽くなる感覚がしました。
岩のように固かった胸も、いつも通りの張りに戻っています。
しかし、急に詰まりが取れたせいか、
授乳後に盛大に息子が吐き戻しをしてしまっていたので、
頻回授乳中は吐き戻し用のタオルの準備を忘れないように気をつけてください。
一人で悩まず専門機関へ相談!
時代の変化とともに、授乳中に服用できる薬や対処法も変化していくので、
何か異変があればすぐに病院や助産院などの専門機関に相談するようにしましょう。
特に症状が重い場合は膿が溜まっている場合もあるので、
我慢せず早めに受診してくださいね!
夫の転勤により、地元の関西を離れ千葉へ。
趣味は紅茶を淹れること、家族で散歩すること、小説を読むこと。
穏やかでゆったりとした時間が好きです。
一児の母。
最近は息子と一緒にパウパトロールを観ています。