ラッコが見られる水族館は日本でたったの2館!


上野動物園のパンダの出産・公開情報などはよく話題になりますが、実はパンダは兵庫県や和歌山県の動物園でも見ることができます。

それに対し、水族館のかわいくて貴重な生き物の1種である「ラッコ」の注目度が低いように感じませんか?
今回はラッコがいる水族館についてまとめています。

水族館にいるラッコの数が激減

現在、ラッコの主な生息地である米国では輸出規制を強化されており、日本の水族館では高齢などを理由にラッコの繁殖が難しいことから、日本の水族館にいるラッコの数は減少し続けています。
過去に、ラッコは毛皮のための乱獲やタンカーの原油流出事故により生息数が激減し、米国の国内法では野生のラッコの捕獲・輸出が原則禁止となり、2000年には国際自然保護連合(IUCN)がラッコを絶滅危惧種に指定しています。

ラッコを見ることができる水族館

現在、ラッコを見ることができる水族館は三重県の「鳥羽水族館」福岡県の「マリンワールド海の中道」の2館です。

三重県の「鳥羽水族館」

飼育生物の種類数が約1200種、日本動物園水族館協会に加盟する日本の水族館の中で種類数がトップの水族館です。(2013年時点)
1955年に開館し、1984年には日本で初めてラッコの赤ちゃんが誕生しています。

YouTube「鳥羽水族館 TOBA AQUARIUM」から、ラッコやアザラシなどのかわいい動画を見ることができます。

場所 三重県鳥羽市
ラッコ情報 メイ(メス)とキラ(メス)の2頭
公式HP 鳥羽水族館

12月24・25日限定で、ラッコにアイスケーキをプレゼントするイベントが開催される予定です。

福岡県の「マリンワールド海の中道」

正式名称は「海の中道海洋生態科学館」、1989年に開館し、“海の中道”という砂州がある「海の中道海浜公園」の敷地内に建てられています。

YouTubeからは生き物の様子だけでなく、水族館の貴重な情報を交えた算数家庭科などの勉強になる動画を見ることができます。

場所 福岡県福岡市
ラッコ情報 リロ(オス) の1頭
公式HP マリンワールド海の中道

2012 年に館内で誕生し、人工哺育で育てられたラッコのマナ(メス)が2021年に死亡(当時妊娠中)し、現在ラッコはリロ(オス)だけとなっています。
podcast「おしえてマリン」からは、SpotifyやAnchorを活用し、マリンワールドで働くスタッフによる水族館の生き物に関する貴重なお話を聴くことができます。

兵庫県の「神戸市立須磨海浜水族園」

現在、神戸市立須磨海浜水族園ではラッコを見ることはできません。
理由として、2024年のリニューアルに向けて園内再整備工事が行われ、2023年5月まで本館のみ営業、ラッコ館など本館以外の施設やエリアは観覧できないこととなっているためです。

場所 兵庫県神戸市
ラッコ情報 明日花(メス) の1頭
公式HP 神戸市立須磨海浜水族園

現在、ラッコは「鴨川シーワールド」へ預けられていますが、鴨川シーワールドではラッコは非公開となっています。
残念ながら、最高齢記録を更新し続けたラッキー(オス)は2021年5月に老衰のため死亡し、現在は明日花(メス)が国内で最高齢のラッコとなっています。

まとめ

現在、国内の水族館にいるラッコは3館4頭で、鳥羽水族館で2頭、マリンワールド海の中道で1頭、神戸市立須磨海浜水族園(現在は鴨川シーワールドに引っ越し中)の1頭となっています。
神戸市立須磨海浜水族園ではリニューアル工事によりラッコを見ることができないため、ラッコを見ることができる水族館は2館3頭となっています。(2021年12月時点)

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