妊娠中の体重コントロールに苦労した方いませんか?
今年3月、日本産婦人科学会が体重増の目安となる新たな数値を発表しました。
これにより実は「もっと体重を増やして良い」妊婦さんが増えることになります。
今回は妊婦の体重目安引き上げについてまとめました。
妊婦の体重増加指導の目安
妊婦の体重増加基準の決め方、これまでの増加指数、新しい増加指数をまとめました。
体重増加基準の決め方
妊娠中にどれだけ体重を増やしても良いかの基準は、妊娠前のBMIで決まります。
BMI(体重指数)=体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)]
一般的にBMI値18.5未満がやせ型、18.5以上25.0未満が普通体重、25.0以上が肥満とされています。
これまでの体重増加指導の目安
2006年に厚生労働省が提示した妊婦の体重増加の目安はこちら(現在は撤回されています)。
【これまでの体重増加指数】
妊娠前のBMI | 望ましい体重増加量 |
18.5未満 | 9~12kg |
18.5以上25.0未満 | 7~12kg |
25.0以上 | 個別対応 |
新しい体重増加指導の目安
新しい体重増加指導の目安はこれまでのものより3キロほど重くなっているのが特徴です。
【新しい体重増加指導の目安】
妊娠前のBMI | 体重増加指導の目安 |
18.5未満 | 12~15kg |
18.5以上25.0未満 | 10~13kg |
25.0以上30.0未満 | 7~10kg |
30.0以上 | 上限5kgが目安(個別対応) |
妊婦さんの体重目安が増えたワケ
新しい体重増加の目安を作った理由としては
- 痩せすぎな妊婦が増えている
- 2500グラム未満で生まれる低出生体重児のあかちゃんの割合が増えている
が挙げられます。
「増えすぎると産院で指導されるから太らないようにしないと!」「産後を見据えて太らないようにしたい!」といった妊婦さんが増えているのは事実です。
最近では、妊婦の体重が適切に増えない場合、低出生体重児の割合が増えるといった胎児の発育に大きな影響があるということも分かってきています。
日本は低出生体重児で産まれる割合が先進国のなかでも高いのが特徴です。
低出生体重児で産まれたあかちゃんは将来、糖尿病や高血圧など生活習慣病のリスクが高まるといった海外のデータもあるようです。
まとめ
厚生労働省の「妊娠前から始める妊産婦のための食生活指針」では妊娠前から食生活に偏りが無いようバランスの良い食事をとることを推奨しています。
現在妊娠中の方、これから妊娠予定のある方の参考になれば幸いです。
生まれも育ちも九州。数年前に千葉に引っ越してきて、子育ても始めました。
5歳娘を自己肯定感の高い子にするために、日々勉強中です。
趣味はポイ活。