知っておきたい乳幼児の心肺蘇生法【AED編】

先日、柏市消防局主催の乳幼児救命講座に参加してきました。開催場所は柏市地域子育て支援拠点はぐはぐひろば若柴さん。8組の親子が集まりました。

シリーズ2回に分けてお伝えしている乳幼児の心肺蘇生法。前回は、胸骨圧迫による心肺蘇生法をまとめました。

今日は【AEDの使い方】についてお伝えします。実際に使ったことがない人も多いと思いますので少しでもイメージしていただければ嬉しいです。

AEDとは?

Automated(自動化された) External(体外式の) Defibrillator(除細動器)の略語。

「除細動」とは、心臓が痙攣(細動)しポンプ機能を失った状態を「取り除く」ことを指します。
AEDは心臓に電気ショックを与えることで除細動を行い、規則正しい心臓のリズムに戻します。

AEDの使い方

胸骨圧迫、人工呼吸を行っている途中でAEDが手元に届いたら、基本的にすぐにAEDを使用する手順に移ります

AEDの電源を入れて電極パッドを傷病者の体に貼れば、AEDが電気ショックが必要かどうか判断しその後の流れを音声ガイドで指示してくれます。
以下の説明で出てくる音声はほんの一例ですが、参考にしていただければ嬉しいです。

1 電源を入れる

電源を入れるとさっそく機械の音声が聞こえます。

機械の音声指示に従ってください(AEDはメーカーよって仕様が若干異なりますが、流れる音声に従い使用します)。
実際に使い方の講習を受けて操作してみた感想としては、落ち着いて音声指示に従うことができれば複雑な操作はなく想像していたよりも遥かに簡単でした。

 

2 電極パッドを胸に貼る

パッドを貼る場所は、AEDのパッド本体にイラストで描かれてあるのでその通りの位置に貼ります。
パッドは、服の上からではなく素肌に貼ります。

AEDは機種によって「小児用」と「成人用」と書かれた電極パッドやエネルギー量切り替えスイッチがあります。
「小児用」とは未就学児用で、「成人用」は小学生〜大人用を意味しています。

未就学児用パッドや未就学児モードがない場合は、小児にも成人用(小学生〜大人用)のAEDを使用します

出典:AEDガイド

機械の音声:
パッドを胸に装着してください。ランプが点滅しているソケットにパッドのコネクターを接続してください。

3 ボタンを押して電気ショック

機械の音声:心電図を解析中です。体に触らないでください。電気ショックが必要です。充電しています。体から離れてください。点滅ボタンをしっかり押してください。

〜電気ショック中〜(時間にして1秒ほど)

機械の音声:電気ショックを行いました。体に触っても大丈夫です。直ちに胸骨圧迫と人工呼吸を初めてください。

機械の音声の指示通りに胸骨圧迫に戻ります。その後も流れる音声に従って救助活動を続けます。
電気ショックを行うときは、感電の恐れがあるので傷病者の体に触れていないことを確認してください

まとめ

AEDの使い方をまとめました。万が一に備えて私自身も時々おさらしたいと思います。
今回お話を聞かせてくださったのは、柏市消防局の女性隊員で結成された「にじいろ救命女子」チームの中村さん。

柏市消防局救急課、柏市子育て支援課、柏市地域子育て支援拠点はぐはぐひろば若柴さんの承諾を得てこの記事を書かせていただきました。

【参考】

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