ここ数年、耳にすることが増えてきた「ラーケーション」という言葉。
制度として導入している自治体はまだまだ少なく、
私たちが住んでいる地域も未整備なので自発的にラーケーションしてきました。
ラーニング(学習)+バケーション(休暇)=ラーケーション
ラーケーションと同様の制度導入が進んでいる大分県別府市では「たびスタ(旅+スタディ)」と呼んでいるそう。
「平日に学校や幼稚園を休む=ズル休み」は古くない?
もともとパパの仕事はシフト勤務制で、土日祝日に休みを取ることが難しかったこともあり、
子どもが小学校に入る前は、旅行は平日に行っていた我が家。
ところが、小学校に入学すると授業の進み具合や行事、習い事など
平日休みを取ることが難しいと感じるようになりました。
さらに、私自身が小学生の頃は、旅行は学校を休んでまでするものではない
という空気が周りに漂っていたのもあり、平日の旅行なんてそもそも選択肢にありませんでした。
が、よく考えてみると旅行って平日に行く方がメリットが多く、
子どもが未就学時代はそれを享受していたことをふと思い出して
今年は自発的ラーケーションを心に決めました。
自発的ラーケーションをやってみて
結論としては、やっぱりやってよかった!です。笑
事前に先生方に相談すれば、テストなども調整してもらえた
夏休み直前のラーケーションを計画していたので、3人の子どもの先生方にそれぞれ相談しましたが、
幼稚園児の末っ子については特筆すべきことはありませんでした。
小学校の方は、色々と準備が必要だろうと覚悟していましたが、
幸いなことに非常に協力的に対応していただけて、
家庭としての負担は、夏休み中に開催される個人面談の帰りに
子どもの代わりに私が大量の荷物(お道具箱や教科書等)を持って帰るくらいでした。
1学期末に消化しきれなかったテストは、2学期の頭にサクッと受けてもらうので
夏休み中に他の子と違う宿題等はありませんとのことでした。
観光地でも人が少なく子連れも快適に過ごせる
これが最大のメリットと言っても過言ではないと思います。
世間のお休みとずらしたスケジュールで動いているので、
旅先でも混雑に巻き込まれることが圧倒的に少なく、
観光も食事も非常にスムーズに動くことができます。
移動や宿泊にかかる費用もハイシーズンに比べて安く抑えられるので、
これによって生まれる時間と金銭の余裕で、ゆったりとした気持ちで過ごせました。
先生やクラスメイトへの報告まで計画に入れて
普段の旅行より、ラーニング(学習)面も充実させたい旨も
出発前に子どもたちに伝え、ラーケーションの目的を共有しておきました。
普段の旅行では、時間を潰すような過ごし方をしてきた移動の時間は社会科の勉強に直結できます。
旅の道中の地名や山、河川、工業地帯などを通る際は名前を一緒に調べて覚えるチャンスです。
また、事前に白地図を準備して、実際に通ったルートを書き込むのも良いですよね。
途中で寄った場所や目的地の特産品、代表的な城や歴史的建造物も
直接自分の目で見て触れて、五感を使って記憶することに非常に意味があると思います。
今回は、旅から帰ってきたら、何かしら形に残して先生やクラスメイトに報告することを目標にしました。
テーマを絞ってレポートにするもよし、絵日記風に日々感じたことをまとめるもよし。
ただし、「○○して楽しかった」で終わらせずに表現する工夫を凝らすこと。
最初にラーケーションの目的とレポートをまとめることを伝えてあったことで、
子どもたちも「ただ楽しい」時間だけでなく、
「何か新しく発見したい」という意識で過ごすことができたように感じます。
とにかくポジティブな夫と、8歳(娘)、6歳(息子①)、4歳(息子②)の3人の子宝と5人暮らし。
「死に際の後悔を最小限にする生き方」を日々模索しています。
正解のない子育てにおいては特に「本当にアレでよかったのか?」と自問自答する毎日ですが、家族の笑顔が第一目標です。
第一子を出産後、親戚も友達もいない地での最初の子育ては非常に孤独なものでした。
自分の周りに“母親”はたくさんいるし、いたはずなのに、この孤独について教わる機会がなかったのです。
私の記事を読んでくださったママだけでも、読んでくださっているこの瞬間だけでも、この孤独から解放されますように。