第9回「おしゃぶりの功罪」

Dr. yasumoto
 みなさん、こんにちは。前回は、口ぽか〜んについて少し話をさせていただきました。鼻呼吸ではなく、口呼吸が大事ということなのですが、鼻からも口からもどちらからも吸ったり吐いたりできるので、意識しないと、あるいは訓練しないとよくない習慣が身についてしまいますね。

 おっぱいを吸っている時期は、口におっぱいを含んでいるわけですから、鼻呼吸しています。私が子供の頃はおしゃぶりしている小さなお子さんはたくさんおりました。おしゃぶり中は当然口呼吸はできないので、鼻呼吸になります。おっぱいを吸っていない時間はおしゃぶりをくわえていることで、鼻呼吸が癖づくわけです。
 
dental09_01 また、吸う(吸引する)ことで、口輪筋(こうりんきん)を鍛えることができます。口輪筋はお口の周りを八の字についている筋肉で、お口を閉じる役割があります。したがって、吸う→口輪筋力UP→自然とお口が閉じる→口ぽか〜んが治る。。。となります。

 でも、最近はおしゃぶりしている小さなお子さんはとても少ないです。なぜなのでしょう。それは、ある意味私たち歯科医師のせいですね。おしゃぶりをしていると、どうしても上の前歯の歯並びが悪くなってしまうのです。そのため、おしゃぶりをやめよう!運動を展開してきました。
参考:一般社団法人 日本小児歯科学会 
「おしゃぶりについての考え方」

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 おしゃぶりをすると、鼻呼吸が身につくが歯並びは悪くなる。
難しい問題かもしれませんが、私個人の意見は、歯並びは後から直せても口呼吸は簡単に直せない、と思っており、まずは、正しい呼吸の仕方をマスターさせることが大事だと考えています。だからと言って、ただおしゃぶりすれば良いわけではありません。口輪筋を鍛えることが目的なのです。忘れないで。。。

 第8回「1歳半~2歳過ぎ頃、乳臼歯登場!」