日本を代表する3つの滝「日本三名瀑」。
一般的に、華厳の滝・那智の滝・袋田の滝が、日本三名瀑と言われています。
今回は、紅葉やライトアップが楽しめる「袋田の滝」を中心に、これら三名瀑についてまとめています。
栃木県の「華厳の滝」
「日光四十八滝」と言われ、滝が多い栃木県の日光。なかでも、壮大かつ有名な滝が「華厳の滝」です。
出典:日光旅ナビ 華厳ノ滝
その歴史は古く、15,000年前に男体山の噴火によって流れ出した溶岩が川をせき止めたことで中禅寺湖ができあがり、その中禅寺湖の水が高さ97mの岸壁を一気に落下している姿が華厳の滝です。
基本情報
場所 | 栃木県日光市 |
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料金 | 【エレベーター往復】 大人:570円 小学生:340円 幼児※:無料 ※小学生未満 |
営業時間 | ●3月~4月 9:00~17:00 ●5月~11月 8:00~17:00 ●12月~2月 9:00~16:30 |
駐車場 | あり 栃木県営の駐車場の場合 普通車:320円 |
アクセス | 【車】 日光宇都宮道路「清滝I.C」から15km 【電車・バス】 JR「日光駅」→東武バス「中禅寺駅」下車(約40分)→徒歩約5分 |
華厳の滝は、エレベーターを利用し、100m下へ降りることで、その絶景を眺めることができます。
参照:華厳の滝エレベーター
和歌山県の「那智の滝」
水柱は落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mで、落差日本一の名瀑です。
銚子口の岩盤に切れ目があり三筋になって落下することから、「三筋の滝」とも呼ばれます。
出典:熊野那智大社
YouTubeでは、熊野那智大社公式による「那智の瀧ライブ配信」(配信時間:9:00~15:00)を見ることができます。
熊野那智大社は、全国約4,000社ある熊野神社の御本社で、那智の御瀧は熊野那智大社の別宮、飛瀧神社の御神体として祀られています。
基本情報
場所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 |
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アクセス | JR紀勢本線「紀伊勝浦駅」→熊野交通バス「那智山バス停」まで約30分、タクシー20分など |
駐車場 | あり 社社務所下の駐車場の場合 神社防災道路通行料:800円 那智の瀧前には土産物屋の有料駐車場あり |
熊野那智大社には、八咫烏が描かれたお守り、那智の滝の御朱印があります。
現在、12月14日まで「那智の田楽復興100周年記念特別展」が開催されています。(大人:300円・小中学生:200円・未就学児:無料)
那智の瀧から熊野那智大社までは、徒歩で約15~20分、車で約3分(熊野那智大社駐車場まで)です。
参照:熊野那智大社
茨城県の「袋田の滝」
高さ120m、幅73mの滝で、大岩壁を4段に落下することから「四度(よど)の滝」とも呼ばれています。
また、袋田の滝を訪れた西行法師が “四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣味わえない”と、滝を絶賛したことが呼び名の由来であるとも伝えられています。
出典:大子町
滝を正面から観賞するためには、「袋田の滝トンネル」を通り、第1観瀑台あるいは第2観瀑台へ行く必要があります。
基本情報
場所 | 茨城県久慈郡大子町 |
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利用料 | 【観瀑施設(袋田の滝トンネル)利用料】 大人:300円 小人:150円 |
営業時間 | ●5月~10月 8:00~18:00 ●11月 8:00~17:00 ●12月~4月 9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 町営無料駐車場2カ所あり 民間有料駐車場あり |
アクセス | 【車】 常磐自動車道「那珂I.C」から国道118号線経由(約60分) 【電車・バス】 JR水郡線「袋田駅」→バス袋田の滝(滝本)方面「滝本」下車(7分) 【電車・徒歩】 JR水郡線「袋田駅」から徒歩約40分 |
バスを利用する場合、12月~3月までは滝本発・袋田駅行きの最後のバス(平日・土日祝ともに15:45滝本発)が運休となります。
冬はバスの最終時刻に注意しましょう。
参照:大子町
親子にオススメ!「袋田の滝」の魅力
「日本三名瀑」の中でも、袋田の滝のある茨城県は、「地域ブランド調査2021」による47都道府県の魅力度ランキングで、惜しくも最下位という結果になってしまいました。
そこで、茨城県の魅力を知ってもらうべく、茨城在住のママライターが“袋田の滝こそ親子のおでかけにオススメ”だと思うポイントを紹介します。
温泉がある「道の駅」
袋田の滝がある大子町には「奥久慈だいご」という道の駅があります。
JR水郡線「常陸大子駅」から国道461号を通り徒歩10分というアクセスの良さで、車で行くなら国道118号「袋田の滝入口」から車で約5分、無料駐車場もあります。
出典:道の駅 奥久慈だいご
道の駅内のレストランでは、茨城の郷土食「けんちんそば」や茨城のブランド豚の美明豚、名物の奥久慈しゃもやゆばを使った料理を楽しむことができ、土産物を買うことができるだけでなく、「温泉に入れる道の駅」としても有名です。
出典:道の駅 奥久慈だいご
温泉の営業時間は11:00~20:00、料金は大人500円・こども300円で、有料バスタオルがあるため手ぶらで温泉に行くことができます。
もっと大子町の自然を味わいたいなら、レンタサイクル(有料)の利用もオススメです。電動アシスト自転車やクロス・ロードバイク、キッズバイク(130cm~)も用意されています。
毎日開催!ライトアップ
冬になると、日本各地でイルミネーションやライトアップのイベントが開催されますが、袋田の滝や観瀑施設のトンネル内では「大子来人〜ダイゴライト〜」というライトアップイベントが2022年1月まで毎日開催されています。
点灯時間は、10月〜11月の期間は日没から20:00まで、12月〜1月の期間は日没から19:00までです。
参照: 大子町観光協会
期間限定のイベント情報
現在、大子町では様々なイベントが開催されています。
【奥久慈大子グルメ探訪スタンプラリー】
異なる4つのカテゴリーの参加店を利用してスタンプを3つ集めて応募するスタンプラリーイベントで、抽選で賞品をもらえます。
出典:大子町 観光
特賞は「大子町の温泉宿泊施設2万円分のペア宿泊券」のほかに、4つのカテゴリーのスタンプを全て集めると「奥久慈りんごサイダー(なくなり次第終了)」がもらえます。
【大子町×JR×Avex 水郡線駅舎の展示・イベント】
3名のアーティストによる作品が、常陸大子駅・袋田駅・上小川駅で12月19日まで展示されてます。
出典:大子町 観光
この展示に合わせて各駅周辺でイベントも開催されています。
そのイベントの1つとして「スタンプラリー」(上記のグルメ探訪スタンプラリーとは異なる)が開催されており、3駅全てのスタンプを集めると、アーティストデザインのオリジナルマスク(先着順)がもらえます。
また、駅周辺のスタンプ設置店舗で3個スタンプを集めて応募すると、ペア宿泊券や特産品が抽選で当たります。
電車を利用するなら、ぜひチェックしておきたいですね。
みんなに優しい!周辺施設が充実
豊かな自然に加え、奥久慈りんごなどの美味しい食べ物が豊富なだけでなく、袋田の滝の周辺施設のサービスも充実しています。
【ペット入場OK】
ペットの入場を禁止している観瀑施設もありますが、袋田の滝は第1観瀑台のみペットの入場が可能です。
【車イス貸し出し無料】
土産屋や民間駐車場など、袋田の滝商店街では各店舗に1台以上の車イスの貸し出しサービス(無料)があり、観瀑施設管理事務所には電動タイプの車イスも配備されています。
ただし、ベビーカーの貸し出しはありません。
【宿泊施設】
大子町の公式ホームページを見るだけでも、周辺の宿泊施設が5件紹介されています。
まとめ
自然に近い環境にある観瀑・周辺施設は、季節や気象状況により営業時間が変更される場合があるため、おでかけ前には天気予報や公式ホームページを確認してみましょう。
また、茨城県はドラマや映画の撮影場所として利用されている場所が多く存在します。隠れた観光スポットを探すのも、茨城県へのおでかけの楽しみの1つと言えるでしょう。
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