子どもの自主性を育む!子どもが「自ら動く」しかけのある部屋作り

「自ら考え、進んで行動できる子なってほしい…」。お子さんがいる方なら誰もが願うことでしょう。私もそう願う一人です。
…しかし現実はそう上手くいくことばかりではありません。いたずらする娘を尻目に散らかったおもちゃを慌てて片付けたり、1人遊びが持続しない娘の相手をするため、家の片付を後回しにしてしまったり…。
「この状況、どうにかできないのかな?」「何かいい方法はないのかな?」と、日々奮闘していました。

そんなある日、たまたまおもちゃの収納方法を変えたところ、劇的に娘の行動が変わったのです!その娘の変化と成長を見守る中で、「子どもが自主的に動く環境づくり」が大切だと気づきました。今回は、初めての育児に試行錯誤した体験をもとに、「子どもの自主性を育む方法」や「効果的な部屋づくり」についてまとめました。

1.子どもの発達段階を考慮した部屋づくり

乳児と幼児、未就学児では体格も能力も大きく異なります。お部屋も同じで、その子の「今」にぴったりの家具や道具を置いてあげることで、意欲や能力を引き出すきっかけになります。実際にやってみて効果的だった方法は以下の通りです。

①    体格、体力に合う家具、道具を用意する。


小さな子どもの手の骨はまだまだ発達途中。体の大きさに対して大きすぎるボックスにおもちが一まとめになっていると、手の力が足りず全て倒してしまうのです。うちの娘もよく物を辺り一面に広げていました。子どもの成長を喜びながらも、成長に見合った道具が用意できていなかったのです。

小さな子どもが扱いやすいのは「軽くて取ってのついたかご」です。まさに100均のかごがうってつけ!取っ手つきのかごは小さな娘の手でも出し入れしやすく、自分で取り出したいものを進んで取り出して遊ぶようになりました。

取りたいものだけを取って遊んでくれるので、あまり部屋が散らからず、片付けも簡単です。どうしても重いものを置かなくてはならないときは、箱やかごにキャスターをつけると小さな子どもでも引っ張って取り出すことができます。

②    子どもの目線に合わせて道具を置く


私は娘が寝返りをうてるようになった頃、危ないから…とほとんどのおもちゃや道具を高い棚の上にしまっていました。今思うとすごくもったいなかったな…と思います。子どもが様々なものに自主的に触れたり興味の幅を広げたりするチャンスを逃してしまっていたからです。

乳児にも自分の「意思」があり、「やってみたい」「さわってみたい」という意欲があります。安心安全に重きを置きすぎて子どもの「自ら動く」環境を作ってあげていませんでした。
そのことに気づいてからは、「3つの目線」に合わせておもちゃや道具を配置しました。

1「見上げる」…今まで床に置いて作業させていたマグネットボード。見上げる位置に置くことで視野が広がり、試行しながらパズルなどを貼るようになりました。
2「見下ろす」…ピアノや楽器のおもちゃは立って見下ろして作業できるように台の上に。
3「一目でわかる」…どこに何があるか一目でわかるように物は厳選し、すっきりと。一つのかごなどに一種類のおもちゃを入れて「これは何か」すぐにわかるようにしました。

こうすることで以前よりおもちゃを与えても散らかさなくなり、「あれはどこ?」と私の手を引いて探すこともなくなりました。いつもどこに何があるか把握できる範囲に道具を一まとめにすることで、幼児でも空間把握ができ、安心して遊べたようです。

2.自主性を育むために

①    小さな子どもはマットで工夫をしよう

就学前なら自分の部屋はなくても問題ないと思いますが、そうはいっても遊ぶときや絵を描くときには“自分専用の場所”がほしいもの。我が家でも「娘専用の場所」をつくることで、とてもよい効果を生みました。「ここではお絵書きをしていいんだ」「自分の場所だから、使い終わったら片づけなければいけない」など、様々な気持ちを育むことができるからです。
特別な場所がなくてもいいのです。場所はリビングの片隅でもどこでも。我が家は窓付きの屋根裏スペース(高さ135㎝くらい)を「娘の専用の場所」としました。
小さな子にはスペースの境界が視覚化できるよう、マットを敷くのがおすすめです。遊ぶときはこれを敷き、その上ならおもちゃを思い切り広げてもいい、といったルールを子どもと一緒に決めるのです。マットは小さすぎると遊びにくくなりますが、大きすぎると子どもには片づけが大変。一般的によくある120センチ×80センチくらいのサイズが最適です。娘はこのマットで寝るもの大好きです。安心できる自分の空間になっているのですね。

② 勉強机は幅120~150センチがベスト

子ども部屋に欠かせない勉強机。家具屋さんや大型のホームセンターなどでは、棚が充実したものや机とベッドが組み合わされたものなど大きさもデザインもさまざまで、目移りしてしまいますよね。一般的な「学習机」は一見機能的ですが、実はちょっと子どもの能力を十分に引き出すには「空間」が足りないのです。ここでいう学習机とは、幅1メートルほどで片側に引き出しがある、いわゆる片袖タイプのもの。一般的なものですが、勉強するときにはちょっと「残念」なのです。

理由はその狭さ。教科書とノートを広げるともういっぱいで、参考書や副教材、資料集、地図帳などを広げるにはスペースが足りないのです。こうした副読本を広げる瞬間こそが、子どもの“賢くなる火”が点いた瞬間だといいます。「あれ、これってどういう意味だろう」「これについて、もう少し知りたい」そういう風に思う気持ちの積み重ねが、子どもの自主性を育てることにつながるのです。

私も長年子どもを関わる仕事をしてきましたが、興味をもった子どもは大人がびっくりするほど進んで調べようと黙々と作業します。その熱意がせっかくあるのに机が狭いと、その「やる気」がだんだんしぼんでしまうのです。それはとてももったいないと感じます。

理想の勉強机のポイントは、幅が広いこと。幅120~150センチあれば、本を何冊広げても大丈夫。画材を広げて絵を描くこともできます。

そして、使い終わったら机の上に何もない状態に片づけ、勉強を始める時にはまっさらな状態で使い始められることも大切です。子どもの「今」に合った良い空間が、子どものやる気をアップしてくれます。

③  物の定位置を決める

自主的に実行してほしいことの一つに「片付け」があります。しかし、どんなに空間を工夫しても子どもが「どこに何を戻せばいいのか知らない、分からない」状態では、片付けはできません。そのため、まずはおもちゃの片付け場所を決めることにしました。
ポイントは「子どもと一緒に決める」ことです。もうすぐ2歳になる娘にはまだ難しいかな…と感じたのですが、娘をよく観察していると好きなものを必ずマットの上に持ってきて遊びます。なのではじめからよく遊ぶおもちゃはかごに入れてマットのそばに置いておきます。娘のルーティンをそのまま「収納場所」に生かしてしまいます。お話ができるお子さんとなら「これは重いから下に置こう」とコミュニケーションを取りながら決められます。子どもは自分が決めたことはよく覚えており、また自分の規律はよく守ります。一緒に決める過程の中で、収納場所をよく把握していきます。片付けを「自分事」に意識させることで、「自分が決めたこの場所に置きたい!」という意欲付けになっていきます。

その際に見た目が美しいからとおそろいの無地の箱などにしまいがちですが、それは子どもにはわかりにくいようです。

同じ箱→どこに何が入っているか区別がつかない→結果混乱し、全てを出してしまう。
これでは負のスパイラルです。同じ箱に入れる場合はラベリングして収納するとぐっと子どもにとってわかりやすくなります。

④ 片付け位置を決めても元にもどせないときは?

片付ける場所は決まっているのだけど、上手くいかない…。一つの道具を探すために、目につくものを全部出してしまう…。使った物をどこに戻すのかを子どもに分かるようにするためには、一緒に片付けて真似をしてもらうのが効果的です。
小さな子どもは、真似をするのが大好き!ママや兄弟の真似をしながら、道具の場所を記憶していきます。見当たらないと物を全部出してきてしまうのは、この時期の子どもは、見えない部分をイメージすることが難しいからだと思われます。

なので、子どもが小さいうちは、
★一目で分かる場所に物を配置する!
★ワンアクションでできる!方法から始めるのがオススメです。

片付けと、整理を一緒にしてしまっては、小さな子どもの片付けは上手くいきません。
まずは、「使ったら元の場所に戻す」が自分でできるようになることが大切です。難しそうなら、量が多すぎたり、方法がやりにくかったりしないか、見直してみると上手くいきます。

同じように子どもをもつママに話を聞くと、「何回も言ってきりがないから親が片付けてしまうことが多い」ようです。親がやってしまうと、子どもに片付けの習慣化は生まれません。私の場合、子どもには、自分のできることは自分でしようねと、助けを求めるまでは手出しをしないようにしています。手出しをしないというのは突き放すのではなく、子ども自身に考えさせて、行動させるということだと思います。甘えん坊の娘ですが、わからないことを親に聞く前に、自分で解決しようと努める姿を見せるようになりました。それが必ずしも上手くいくとは限りませんが、試行錯誤しながら自分で考えたことを実行する姿を見て感動しました。このように、子どもが自ら動こうとする環境を作ることで、子どもの自主性が育っていくと思います。

3.子どもの個性を反映させた居場所づくり


私の娘はものを規則的に並べるのが大好きです。おままごとの野菜たちを種類や色で仕分けたり、書き終えた色鉛筆を一直線に一本ずつ丁寧に並べたり…。女の子ではちょっと珍しいタイプかもしれません。しかしこれが娘の「個性」であり、おもしろい長所です。
このようにどんな子にも十人十色、立派な「個性」があります。娘のように規則的に並べたり配置したりすることが好きな子には壁をマグネットボードにして思う存分配列して遊べるようにする。本が好きな子には移動式の小さな本箱を用意する。子どもの数だけ様々な居場所ができます。個性を大切にした居場所づくりをすると、子どもが生き生きと活動してくれます。配置などの工夫一つで子どもが「一人でやってみよう!」「もっとこうしたい」と思うようになっていきます。

4.ママの「好き」も大切に

小さな子どもがいるとどうしても「汚れるから白はよそう」「危ないから飾るのをやめよう」など、自分の好きなインテリアを我慢しがちです。それはちょっともったいないし、ママにストレスがたまってしまいます。お部屋は家族全員の癒しの場なので、親もインテリアを楽しんで選ぶべきだと思います。自分の好きなインテリアをベースに、安全面や子どものことを考えて選べば、どの空間も家族皆の癒しの場になります。子どもに壊されたり、落書きされたりしてもその機会も楽しめばいいのです。

白いソファが好き→子どもが小さくて落書きが気になる→カバー付きのものにして洗濯ができるものにしよう

と考えてみてはいかがでしょうか。

私自身も日々悪戦苦闘していますが、「子どもがこうだから〇〇しなくちゃいけない!」と、自分を縛りつけ、こだわりすぎないようにしています。知らない間にそのこだわりが、子どもの心を抑えつけているなと感じることもしばしば。こだわりすぎず楽しく子育てをする。今の私にとっても大きな課題の一つです。

もうすぐ新しい一年が始まります。大掃除やお部屋の見直しのいい機会です。子どもを含め、家族皆が「幸せ」になる部屋作りにぜひチャレンジしてみてください。

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