ままてぃプラス|子育てするママのためのサイト

パパの育休一年体験記 Vol.4 上司や同僚の反応、キャリアはどうする?

こんにちは。
今日、市の保健センターでやっている身体測定に行ってきました。
体重が順調に増えているかを確認するために定期的に行っているのですが、これが育児おじさんにとってはなかなかプレッシャーのかかるイベントなのです。
お昼過ぎに保健センターの20畳くらいの和室に入ると、そこには赤ちゃんを連れたママさんが10人くらい。そして計測する保健師さん4人もみんな女性。分かってはいるのですが、この女性ばかりの所に入っていくのはなかなか落ち着かない気分
毎回、なるべく存在を消してそそくさと計測を済ませ、コソコソ逃げるように帰って来ます(笑)。女性ばかりのこの育児関連の色々なイベントに馴染めないのは、男性育児者の悩みですねー。

前回は、なぜ私が育休を取ると決めたのかをお話ししました。
今回は、取ると決めてから実際に取るまでに、何か障害があったのか?
上司や同僚がどういう反応だったか?
といったことを書きたいと思います。

いくつかの男性の育休取得に関するアンケートを見ると、

「職場の理解がない」
「仕事を引き継げる人がいない」
「将来の出世等キャリアへの影響」
「収入減など金銭的な問題」

などが主な取得の上での障害のようなので、それぞれについて私がどうだったかを振り返ってみたいと思います。

まず、「職場の理解」ですが、これは結構理解があったと思います。私の会社は、男性の育休取得を積極的に推進しているとかそこまで進んでいる訳ではないですが、本人が意思を持ってやろうとしていることに対して文句や嫌味を言うような人がいないので、そういう点は恵まれているなと思います。上司も最初はちょっと驚いたと言っていましたが、すぐに後任を誰にするかとか先のことを考えてくれていました。
部下や同僚に伝える時は、さすがに男の一年間育休は驚かれるだろうと思いきや、「取ると思ってましたー」とか言われてしまい拍子抜け。もうちょっと驚いて欲しかったのですが。。普段からプライベート重視で残業も少なく休暇も取るので、育休を取りそうなイメージがあったようです。
こんな感じで、取ること自体に対してダメなどのネガティブな反応はなかったのですが、「男が育てて大丈夫なの?ちゃんとできるの?」「奥さんはそこまでして仕事をしたいの」といったことは私も奥さんも少し言われました。
特に50代以上の男性によく言われた気がします。
正直、男が育てることへの不安は私自身にもちょっとありましたし、今でもない訳ではないですが、まあ一人で育てる訳ではないですし何とかなるだろうと思って、その辺の話は聞き流していました。

次に「仕事を引き継げる人がいない」という点ですが、これは私は自信を持って自分の代わりはいくらでもいる(笑)と思っているので気になりませんでした。
自営業の人や一部の特殊な仕事の人はそういうこともあるのかもしれませんが、会社は組織で動いているものなので1人がいなくなって困るようでは会社としてもまずいですし、大抵の場合は何とかなるものだと思います。
私も若かりし頃は自分がいないとダメだ!とかちょっと思っていました。
そんな時に10日とか少し長い海外出張に出ることがあり、残った部下は大丈夫かな??と心配しつつ出張に出ました。
結果は全く問題ありませんでした(笑)。
上司なんていなければいないで、逆にみんな自立するようになるんだなーとその時に思い、それからは私自身も休暇が取りやすくなったと思います。

最後に「将来の出世等キャリアへの影響」
これは、奥さんから私の育休取得を相談された時はやはりちょっと気になりました。
一応男子ですし、家族を養わないとみたいな意識はありますし、まあ自分の見栄とかもありますし。
でも、40歳を過ぎて人生折り返し地点を過ぎた頃から、そういうことへの拘りは止めようと思っていたので、自分のキャリアへの悪影響もまあいいかと思いました。ただ、将来の収入が減るのは子供を育てる上で影響のあることでもあり考えましたが、うちの場合は奥さんも仕事を将来に渡って頑張るということがあったので、まあ2人で働けば何とかなるだろうということで割り切りました。
今の日本の会社で男性の長期育休取得が会社員としてプラスになることは多分なく、良くてニュートラル、多くの場合が多少なりともネガティブに働くのではないかなと思います。なので、この点は自分だけでなく、家族で将来に渡ってどう働いていくか?ということについてちゃんと話すことは必要だなと思います。うちの場合は、私が育休を取って奥さんが働きたいという希望を叶えた分、奥さんの方は将来に渡ってお金を稼ぐという責任を今までより少し多く負ってもらっているという感じになっているのだと思います。

会社とか、金銭面とか、自分でコントロールが難しい要因もありますが、やっぱり一番は自分の中で休もう・育児をしてみようという意思が大事ではないかなーと思います。それが強ければ長めの育休を取ることはできそうな気がしますし(育休の制度がある会社であれば)、多少失うものもあるかもしれませんが、仕事とは全く違った世界を経験することができると思います。

≪育休パパの日常シリーズ≫
Vol.1 「はじめまして!!育休パパです!!」 はこちらです
Vol.2 「なぜパパが育休を取ったのか??」 はこちらです
Vol.3 「パパが育休を取ると決めたとき??」 はこちらです

(ライター 育休パパ)

ままてぃママ・パパライター紹介はこちら