今年も風邪の季節がやってきましたね。
平日の午前中に具合が悪くなればまだラッキーですが、
もしかかりつけ医が休診のときに、子どもがケガや病気になったら、皆さんはどう対処しますか?
「夜間救急に連れて行く?」「朝まで様子をみても大丈夫?」と
冷静な判断が自分にできるか、私は不安です…。
今回は、そんな子どもの救急に関する情報をまとめてみました。
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目次
こんなときどうする?! 判断の目安に役立つ2つの無料サービス
子どもに何かあったとき、すぐ医者へ行くべきかどうか、判断に役立つ無料サービスがあります。
①「こどもの救急オンライン」と②「#8000」です。
①「こどもの救急」とは
こどもの救急
HP:http://kodomo-qq.jp/index.php
夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、
判断の目安を調べることができる日本小児科学会監修のwebサイトのこと。
「発熱(38℃以上)」「せき・ぜぇぜぇする」「耳を痛がる」といった
19の症状別に検索できて、子どもの状態に合わせた対処法を教えてくれます。
ちなみに載っていない症状は…
・目に関すること (目をぶつけた、目が腫れているなど)
→眼科へ行きましょう!
・歯に関すること(歯が折れた、歯が欠けたなど)
→歯医者さんへ行きましょう!
折れた歯が残っている場合は、30秒水で洗って、新品の牛乳パックに直接入れ、歯を牛乳に浸して持参(こうしておくと、抜けた歯を戻すことができる場合があります)
・脱臼、肩がはずれた
→じん帯を痛めている場合があるので、整形外科へ行きましょう!
私も娘が下痢になったとき、このサイトを参考にしました。
一刻を争う状況かどうか、すぐ検索しやすいところが良かったです!
②「#8000」とは
小児科医師・看護師に直接相談できる全国同一の電話番号のこと。
住んでいる都道府県の窓口へ自動転送され、症状に応じた対処法や
受信できる病院などのアドバイスを受けることができます。
小児医療救急電話相談事業について
HP:http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
【受付時間】 | |
---|---|
東京都 | 月曜~金曜18:00~23:00、土曜・日曜・祝日・年末年始9:00~23:00 |
埼玉県 | 月曜~土曜19:00~翌7:00、日曜・祝日・年末年始7:00~翌7:00 |
千葉県 | 毎日19:00~翌6:00 |
茨城県 | 月曜~土曜18:30~翌8:00、日曜・祝日・年末年始8:00~翌8:00 |
医療従事者へ直接電話できるところが安心ですね。
この1.2年で受付時間が大幅に改良しているので、
「もう終わっている時間だ」と思っているママは要注意ですよ!
ママたちの#8000利用体験談
実際に#8000へ電話するのは、どんな状況なのでしょうか?
そんなピンチを経験したママの声を集めてみました。
『長女が発熱、なかなか下がらない…!』
高熱が続き、週末&夜間のため小児科へ行けず、心配になって電話しました。
親身になって話を聞いてくれて、ホームケアも丁寧に教えてくれて、
とても安心したことを覚えています。
『生後3か月で高熱が出た!』
3人兄弟の末っ子が、生後3か月で高熱に。夕方発熱に気づいて電話しました。
対応してくれた方は「心配だったら、市内の保健所の夜間診療へ行くといい」とのこと。結局小児科医のいる総合病院へ電話して事情を説明し、22時頃タクシーで夜間救急へ。「髄膜炎かも?!」と疑われたけれど、検査の結果はインフルエンザ。注射1本打って無事に帰宅しました。上の子たちのインフルエンザが移ってしまった…。ちゃんとした小児科医が複数人で対応してくれたので安心でした。
『携帯電話からかけても、家電からかけても、つながらない!!』
夜間に高熱が出たので#8000へ電話したけれど、何度かけても通話中…。
結局、市のHPを見て「夜間に小児科医が待機している病院」リストを確認し電話したけれど、「いま先生が遅れているから、夜間初期診療をやっている保健所へ行った方がいい」と言われ保健所へ。小児の専門医ではなかったけれど、無事診てもらうことができました。
いつでも電話がつながるわけではなく、その後診てもらうには、
自分たちで探した方が早い場合もあるようですね。
この症状は、救急車!
結局、救急の際に親が知っておくべきなのは、
「ためらわずに救急車を呼ぶ症状かどうか」だと思いました。
そこでとても参考になるのが、総務省消防庁が作成したこちら。
「こんなときには、すぐ119番 救急車利用リーフレット」
HP:http://www.fmed.jp/cnt/news/assets/docs/oshirase150603.pdf
たとえば15歳以下の子どもの症状を抜粋すると…
・唇の色がむらさき色
・激しい咳、呼吸が苦しそう
・呼吸が弱い
・けいれんがある
・全身にじんましんが出た
などの症状があった場合は救急車を呼ぶべきだそうです。
「救急車を呼ぶ」なんて躊躇してしまうママが多いかもしれません。
ですが、何かあってからでは取り返しのつかないことになるかも…。
「救急車を呼ぶべきだった」という経験をしたママの声をご紹介します。
【子どもが虫よけパッチでアナフィラキシーショックになったママの体験談】
アレルギー持ちの長男が、おそらく虫よけパッチを貼ったせいでアナフィラキシーショックになりました。最初は唇が腫れていて、「唇をかんじゃったのかな?」と思っていたら、どんどんひどくなって全身に湿疹が出て咳がとまらなくなって…。
「あれ?!アレルギーのもの触ったり食べたりしてないのにどうして?!」とプチパニック。持っていた薬を飲ませて、「これか?」と怪しい虫よけパッチを剥がしてしばらくしたら咳は落ち着いたけれど、次の日に病院へ行ったら「呼吸器に症状が出たら、すぐに救急車を呼んでください」と言われました…。
虫よけパッチで呼吸器に異常が出ることがあるなんて、思いもよりませんでした。
どんな症状だと危ないのか、ぜひ消防庁のリストをチェックしてみてください。
こんな民間有料サービスも!テレビ電話やLINEで医師に相談できます
最近はインターネットを介した民間(有料)の小児医療も登場しています。
予約して症状を見せながら医師へ相談できる心強いサービスです!
テレビ電話でさまざまな科目の医師に相談できる「firstcall」
株式会社Mediplat(メディプラット)が運営する「firstcall」は、医師にPCのテレビ電話で相談できるサービス。予約は7:00~23:00まで可能。小児科をはじめ産婦人科、眼科、内科、整形外科などの現役医師と話ができます。登録は無料、相談料は現在モニター期間中につき500円です(通常は1,980円※税別)。
スマホで小児科医と相談できる「小児科オンライン」
働いている方や、自分も体調不良で病院へ連れていけないとき、ホームケアで間に合うけれど医師に相談しておきたいときなどに、とても役立つサービスですね。
最後に
今回の取材をとおして、できるだけ救急にかかる事態にならないように、また、いざというときに親ができることを考えました。
・生活リズムを整える
・健康に良い食事をとる
・自分も子どもも無理をしない(心の安定を保つ)
・いざというときに駆け込む総合病院を調べて、電話番号をメモしておく
・救急車を呼ぶべき症状を知っておく
・応急処置を学ぶ
・すぐかけつけてくれる人(親・友人など)を確保しておく etc…
書いてみるとあたり前のことですが、私にはできていないことがありました。
「いつも元気でいてくれる」と甘くみてたな、と反省中です。
皆さんも、体調を崩しやすくなるこの季節、家族の健康のことを見直してみませんか?
(ライター 桃子)