男児用水着の事故に注意!
男の子の海パンを買うときに注意したいこと


夏休みのおでかけと言えば、プール・海・川での水遊び!
水着の準備はできていますか?
本記事では、男の子をもつママに知ってもらいたい男児用水着による事故についてまとめています。

男の子用の水着はメッシュ生地に注意!

7月20日、消費者庁の公式アカウント「消費者庁 子どもを事故から守る!」から以下のようなツイートが投稿されました。


国民生活センターの資料によると、男の子用の水着の中にはインナーがメッシュ生地の水着があり、このメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まれて取れなくなり、病院へ搬送されるという事例が過去に複数あったことが報告されています。

過去10年間の事故件数

医療機関ネットワークでは、2010年12月から2021年5月までに、同様の事故情報が5件も寄せられていたことがわかっています。

事故防止のための対策

上記のような事故を防止するため、全日本婦人子供服工業組合連合会等業界では、2010年に「子供用衣類の設計に関する安全対策ガイドライン」※を改正し、水着にメッシュ形状の素材を用いないことを盛り込みました。
※「子供用衣類の設計に関する安全対策ガイドライン」とは、全日本婦人子供服工業組合連合会等業界で策定した自主基準です。

子どもの水着を確認してみよう!

早速、ママライターも自宅にある男児用水着の生地をチェックしてみました。
下図が、2021年の7月に子ども服・ベビー服専門の某ブランドショップで実際に購入した男児用水着です。

まずは水着を裏返し、ブリーフ状になっているインナー部分を見てみましょう。
自分で購入したものに限らず、従兄弟や友人からのおさがりの水着も忘れずに確認しておきましょう。

このインナー部分に定規を当てて拡大した写真が下図になります。

過去にメッシュ生地の穴径が2.5×1.8㎜大の症例が報告されていることから、穴の大きさを確認してみましたが、2mm大の穴はありませんでした。
伸縮性のある生地のため、生地を強く伸ばすと穴があることはわかりますが、大きな穴は見あたりませんでした。

男児用水着の販売状況調査

国民生活センターの資料によると、今年5~6月にインターネットショッピングモール3社とショッピングモール・百貨店・チェーンストアの実店舗において、男児用水着の調査が行われています。
インターネットショッピングモールでは、実際に販売されている男児用水着の中から、インナーにメッシュ生地が使用されていることが画像でわかる商品を選んで購入したところ、2mm前後の穴が空いているメッシュ状の生地を用いた水着が2021年5〜6月時点で販売されていたことが判明しています。

ショッピングモール、百貨店、チェーンストアの実店舗では、上記のような水着の販売は確認されませんでしたが、インナーに穴が空いていることがすぐには分からない“目の細かいニット生地”の水着は、インターネットショッピングモールも含めて複数販売されていたことが確認されています。


まとめ

業界の安全対策ガイドラインに、“水着にメッシュ形状素材は用いない”という内容が記載されたのは2010年です。
しかし、ネット上ではそれぞれ形は異なるものの、2mm前後の穴のあいた生地を使用した水着が、現在も販売されていることがわかっています。
今年の夏、新たに男児用水着を購入する際は、デザインや価格だけでなく、子どもの安全面を考えてインナーの生地も確認してみましょう。
おさがりの水着など、すでに自宅にある水着も着用前に確認してみましょう。

男児用水着で注意すること

①インナーにメッシュ生地を使用した水着を着用させない
② メッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まってしまったら、無理に取らずに医療機関を受診

万が一、事故が起きてしまった場合の対応など、国民生活センターが発信している情報も確認してみましょう。

また、緊急事態宣言が発令されている場合は、不要な外出を控えましょう。
参照:独立行政法人国民生活センター


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