【火事対策】子どもの火遊びの原因・注意点とは?


乾燥している今の時期、火事に気を付けましょう。
子どもの手が届く所に、ライターやマッチなど、火遊びの原因となる物は置かないようにしましょう。

火事の出火原因とは?

総務省の発表によると、日本の令和元年の総出火件数は 37,683 件(前年より298件減少)総死者数は 1,486 人(前年より59人増加)でした。
出火原因は、たばこ、たき火、コンロの順で多く、「火あそびによる火災事故」は424件でした。

出火原因ランキング

1位「たばこ」3,581 件(9.5%)
2位「たき火」2,930 件(7.8%)
3位「コンロ」2,918 件(7.7%)

火事が多い時期とは?

総務省が発表した「月別出火件数」によると、令和元年1月~12月で発生した出火件数の中で最も多いのは5月です。2月から5月にかけて、増加傾向にあります。

月別出火件数

1月 3,969
2月 3,413
3月 3,599
4月 4,215
5月 4,342
6月 2,728
7月 2,034
8月 2,746
9月 2,471
10月 2,465
11月 2,835
12月 2,866

参照:総務省消防庁 消防統計(火災統計)

火遊びによる火事

東京消防庁の発表によると、東京消防庁管内※で発生した12歳以下の子どもの火遊びが原因とされる火災は128件発生しています。
下図は、過去5年間(平成27年~令和元年)の「火災事故年間件数」です。減少傾向にはあるものの、子どもの火遊びによる事故が毎年、発生していることがわかります。

出典:東京消防庁

※令和元年は速報値であり、平成31年中を含む。東京消防庁管内とは、東京都のうち稲城市と島しょ地区を除くものとする。

火遊びに使用した発火源

東京消防庁が発表した128件の「12歳以下の子どもの火遊びによる火災」のうち、79件ライターを発火源としています。

発火源別の火災発生件数

出典:東京消防庁

参照:東京消防庁

子どもがいる家庭での
ライターの取り扱い注意点

子どもによるライターを使った火遊びを防ぐためには、普段からライターの取り扱いに注意することが大切です。
子どもがいる家庭で注意すべき、ライターの取り扱いの例をまとめました。
【管理場所】
ライターは、子どもの目に触れない所・手の届かない所で厳重に管理。
【地域・学校との連携】
小学生の場合、屋外での火遊びが増加することから、保護者や学校、地域が連携して、子どもによる火遊びを防ぐ。
【適切な処分】
ライターを捨てる際には、使い切ることが基本です。
しかし、中身がある状態で捨てなければならない場合は、適切な方法で全てのガスを抜いてから、各自治体の分別ルール従って処分する。
【機能の確認】
子どもが簡単に操作できない「チャイルド・レジスタンス機能(CR機能)」付きライターを使用する。

PSCマーク・CR機能の有無を確認しよう!

PSCとは、Product Safety Consumer(製品・安全・消費者)の略です。
消費生活用製品安全法の一部改正により、平成23年9月27日以降に販売されたライターには、国の定めた技術基準を満たした上で、「PSCマーク」が表示されています。

現在、PSCマークのないライターは販売が禁止されています。
このPSCマークを表示するための技術基準の一部には、子どもが簡単に操作できない幼児対策「チャイルド・レジスタンス機能(CR機能)※」が規定されています。

※CR機能とは?

具体的に、ライターのCR機能とは、子どもが簡単に操作できないようにライターの着火ボタンが重く設定されているものがあります。
下図は、使い捨てライターの注意表示の例です。

参照:ライターは安全に正しく使いましょう!

まとめ

ライターにCR機能が付いていても、子供の手の届かない所・目に触れない所で管理しましょう。
また、ライターを50度以上の高温または長時間にわたり日光が当たる場所に放置することはやめましょう。使い捨てライターには可燃性の高圧ガスが充てんされているため、爆発する危険性があります。車のダッシュボードなどに放置しないよう、気を付けましょう。
しかし、子どもの火遊びによる火災の発火源は、ライターだけではありません。
マッチガステーブル電気ストーブなど、身近な生活用品が発火源となってしまう場合もあります。
パパやママは、小さな子どもだけを家や車内に残して外出しないこと子どもに対して、火事の恐ろしさ・火遊びの危険性について教えるなど、普段から子どもの火遊びによる火事を防ぐよう心がけましょう。


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