食物アレルギーの子と仲良くなったらまずココに気をつけよう

食物アレルギーの子どもたちが増えている近年、当事者でなくとも周りにそういう子がいるというのが日常になってきました。
子どもが親しくなったお友だちが食物アレルギーを持っている場合、私たちは何に気をつければよいのでしょうか。

乳幼児期に発症する子が多い食物アレルギー


引用:食物アレルギー診療ガイドライン2021 日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会 第2部総論 第5章 疫学 P51 図5-1年齢分布より

2020年の全国調査では、0歳児が最多31.5%です。
1歳、2歳と進んでいくうちに減少していくものの、6歳以下で発症した人の割合は8割を超え
食物アレルギーのほとんどが乳幼児期に発症することがわかります。

甘く見てはいけない

私たちの祖母や母が子育てしていた時代には、食物アレルギーは好き嫌いとほぼ同義と捉えられていたそうです。

食物アレルギーは簡単に言うと、「本来は体に害を与えない食べ物を異物と勘違いし、免疫反応が過敏に働いてしまう現象」です。その結果、蕁麻疹(じんましん)かゆみなどが引き起こされます。時に、アナフィラキシー(発症後、極めて短い時間のうちに全身にアレルギー症状が出る反応のこと。血圧の低下意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。)という重い症状が出ることがあるため注意が必要です。
引用:国立研究開発法人国立成育医療研究センターHPより

まだ言葉で症状を伝えられない子どもも多いので、様子がおかしければ迷わず救急車を呼びましょう。

食物アレルギー持ちのお友だちと遊ぶときは

食べ物を勝手に渡さない


一番大事なことは、自己の判断で勝手に食べ物を与えないこと。
自分では確認したつもりでも、原材料表示がわかりにくかったり、見落としがあるかもしれません。
特に大袋のお菓子等は、個包装には表示がない場合も多くあります。
おやつの交換が楽しくなる時期の子どもたちにもよく言い聞かせましょう。

食べこぼしが服についていないか、口の周りに残っていないか確認

少量の物質でも反応してしまう可能性があるのが食物アレルギー。
幼稚園や保育園では、食べこぼしが付いたままの服や顔で登園しないように指導しているところも少なくありません。

「何か気をつけることはある?」のひと言でお互い安心


面倒をかけてしまうかなと言いたいことを言い出せずにいる保護者がいるかもしれません。
せっかく縁があって仲良くなったのですから、少し勉強して理解を深め、安心して付き合える関係を築けていけたらいいですね。

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