カロリーゼロは0じゃない?ゼロやオフの表示基準とは?


食べ物や飲み物に、「カロリーゼロ」「低カロリー」と表示できる栄養成分の基準についてまとめています。

カロリーゼロとは?

過剰な摂取が健康の保持増進に影響を与えているとされる熱量・脂質・糖類・ナトリウム・飽和脂肪酸などの栄養成分については、基準値に満たないことを条件に、ゼロやノンという「含まない旨の表示」をすることができます。
この「含まない旨の表示」には、ゼロ・無・ノン・レスという言葉が用いられています。

「ゼロ」と表示できる基準値

「含まない旨の表示」には、その栄養成分が一定の基準値に満たないことが条件となります。
熱量の場合は、食品100gあるいは飲料100ml当たり5㎉未満なら「ゼロ」と表示することができます。

そのほかの成分

熱量以外にも、「含まない旨の表示」が可能な栄養成分の基準値を見てみましょう。
【脂質】
食品100gあるいは飲料100ml当たり0.5g未満
【糖類】
食品100gあるいは飲料100ml当たり0.5g未満
【ナトリウム】
食品100gあるいは飲料100ml当たり5mg未満
【飽和脂肪酸】
食品100gあるいは飲料100ml当たり0.1g未満

低カロリーとは?

上記のような「含まない旨の表示」以外にも、「低い旨の表示」や他の食品と比較して栄養成分の量が「低減されている旨の表示」があります。
この「低い旨の表示」には、低・ひかえめ・少・ライト・ダイエット・オフという言葉が用いられています。

「低」と表示できる基準値

この「低い旨の表示」には、一定の基準値以下であることが条件となります。
熱量の場合は、食品100g当たりの場合は40㎉以下、飲料100ml当たりの場合は20㎉以下なら、「低カロリー」などと表示できます。

そのほかの成分

熱量以外にも、「低い旨の表示」が可能な栄養成分の基準値を見てみましょう。
【脂質】
食品100g当たり3 g以下あるいは飲料100ml当たり1.5g以下
【糖類】
食品100g当たり5g以下あるいは飲料100ml当たり2.5g以下
【ナトリウム】
食品100gあるいは飲料100ml当たり120mg以下
【飽和脂肪酸】
食品100g当たり1.5g以下あるいは飲料100ml当たり0.75 g以下
かつ飽和脂肪酸の由来エネルギーが全エネルギーの10%以下

参照:厚生労働省食品安全部新開発食品保健対策室

まとめ

つまり、100g(100ml)当たり5㎉未満なら「ゼロカロリー」、100g当たり40㎉以下(100ml当たり20㎉以下)なら「低カロリー」と表示できます。

例えば、500mlのペットボトル飲料を全て飲んだ場合、パッケージに表示されている100ml当たりの熱量の5倍のカロリーを摂取したことになります。
よって、パッケージに「低カロリー」と書かれていても、100ml当たり19㎉のペットボトル飲料ならば、全部で95㎉を摂取したことになります。

妊娠中やダイエット中は、1食当たりのカロリーに注意して食事をしているママもいることでしょう。
カロリーが気になるなら、「カロリーゼロ」や「低カロリー」という表示だけではなく、栄養成分表示を確認することで、本当のカロリーを知ることができます。


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