新しい場所になかなか馴染めなかったり、ちょっとしたことで泣いてしまったり…。
「これから大丈夫かな?」と不安になるママも多いのではないでしょうか?
今日は、敏感な子ども「HSC」についてまとめていきます。
HSCとは?
HSCとは、Highly Sensitive Childの略でひといちばい敏感で繊細な子どものことを指します。
1996年にアメリカの心理学者、アーロン博士が提唱した概念です。
HSP(Highly Sensitive Person)と言う言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、HSPは主に繊細な大人を指し、HSCはHSPの気質を持つ子どものことを指します。
お子さんにこんな特徴があればHSCかもしれません。
- すぐにびっくりする
- 服の生地のチクチクなどを嫌がる
- 親の心を読む
- いつもと違う匂いに気づく
- 痛みに敏感である
- うるさい場所を嫌がる
など(Is Your Child Highly Sensitive? より一部抜粋)。
23の質問のチェックリストでHSCのセルフテストができるサイトはこちら。
5人に1人はHSC。病気でも障害でもない!
統計的には、人口の15〜20%がHSCの性質を持つとされており割合で見ると5人に1人ほど。
突然ですが、左利きの友達って案外すぐ思い浮かびませんか?
左利きの割合が10人に1人と言われているので、気づいていないだけで自分の周りの人が実はHSP(HSC)である可能性は高いです。
HSCの繊細さは、病気でも障害でもなく、生まれ持った特性によるもの。
のんびりやな子、せっかちな子、運動が得意な子、歌が上手な子というように、ひとりひとりが生まれながらに持つ特性と同じで、HSCは「感受性が強く、敏感な子」と言うだけの話です。
これまでの研究によると、HSPの遺伝的な要因は50%程度とされているそうで、一般的には、先天的な性質と生育環境によって個人の敏感さは変わってくると考えられています。
もしかしたら、自分自身が「HSPかも?」と感じているママも多いと思います(私もその一人)。
遺伝が心配になる方もいるかもしれませんが、個人の敏感さには遺伝と環境がほぼ同じ割合で影響を与えていることになるので、親が敏感だからといって子どもが必ず敏感であるとは限りません(その逆にも同じことが言えます)。
刺激や変化に弱い繊細さんには、安心して休める場が必要
- HSCを正しく理解する
- 子どもが何が苦手なのか把握し、安心できる環境を用意する
- 子どもに無理をさせずに、その子のペースに合わせてサポートする
「気にしすぎじゃない?」と周りから言われたり、ママ、パパ自身が我が子に対してそう思う時もあるかもしれませんが、一番近くにいる保護者は絶対的な味方としてその特性を理解し、サポートしてあげることが重要です。
心配なときは、心療内科やカウンセラーといった専門家の力も借りながら子どもの成長を見守れたら嬉しいですね。
夫の転勤で柏たなかへ。一児の母。
食べることと猫が好き。コミュ力の高さを褒められますが初めての人と話す時は内心ドキドキしています。
会いたいと思った人にはなぜか会えたりシンクロが起きやすい体質で“偶然”を作り出すスキルを研究中。
夫・私・娘ともに五黄の寅年うまれ。