最近耳にすることも多くなった「非認知能力」という言葉。子どもが豊かな人生を送るためにとても必要な能力として海外では幼児期教育に取り入れられています。
今日は子育て世代のママ・パパ向けに「非認知能力」とは何かを簡単にまとめました。
非認知能力とは?
人間の能力は「認知能力」と「非認知能力」の2種類に分けられます。
「認知能力」とは、学力テストなど、点数で数値化できる知的能力のことを指します。
一方「非認知能力」とは、生きていくために必要な能力のことで、
- 目標を決めて取り組む
- 周りの人との円滑なコミュニケーションをとる
など、テストで数値化することが難しい内面的なスキルのことを言います。
代表的な非認知能力の項目を以下にまとめました。
非認知能力の名前 | 具体的な能力 |
自己認識 | やり抜く力、自分を信じる力、自己肯定感 |
意欲 | 学習志向性、やる気、集中力 |
忍耐力 | 粘り強く頑張る力 |
セルフコントロール | 自尊心、理性、精神力 |
メタ認知 | 客観的思考、判断力、行動力 |
社会的能力 | リーダーシップ、協調性、思いやり |
対応力 | 応用力、楽観性、失敗から学ぶ力 |
クリエイティビティ | 創造力、工夫をする力 |
西田ら「非認知能力に関する研究の動向と課題」東京大学大学院教育研究科紀要より一部抜粋
非認知能力は幼児期に育ちやすい
幼児期は子どもが非認知能力を伸ばせるようなアクティビティを取り入れやすく、日々の生活の中で楽しみながら伸ばすのに最適な時期と言われています。
さらに、幼児期の子どもは新しいことに挑戦する力や吸収する力が高く、多くの力をバランス良く伸ばしていけると言われています。
非認知能力を育てるポイントは、遊びを通して「自分で考える」こと。大人が子どもの遊びの方向性を必要以上に誘導せず子どもが好きなことをさせるという点も大事にしたいところ。
ここからは、子どもの非認知能力を伸ばす遊びを紹介します。
非認知能力を伸ばす遊びの具体例
身近なものを使った工作遊び
空き箱や包装紙、落ち葉など身近なものを使った工作遊びでは、子どもが「何を作ろうかな」「何を使おうかな」と試行錯誤する過程で創造力や工夫する力を育むことができます。
幼少期は手で触ったものの感触をただ楽しむだけかもしれませんが、大きくなるにつれてより複雑な仕組みを考えて工夫するなど、成長も見られるでしょう。
ごっこ遊び
ごっこ遊びは、色々な役を想定してなりきる想像力や表現力を身につけることができます。
さらに、お友達と役割を決める上での交渉力や、お互いの関わりの中で協調性やリーダーシップなどの力も身につけられるでしょう。
歌やリズム遊び
音楽を聴きながら歌を歌ったり体を動かしたりする活動は、音楽的能力を上げてくれるだけではなく、コミュニケーション能力も身につきます。
先生や友達とコミュニケーションをとりながら音楽に合わせる行動は子どもの協調性も育ててくれます。
最近、私たち親子は非認知能力を伸ばすことができるような親子教室に通い始めました。
娘(記事執筆現在1歳1か月)は毎回とっても楽しそうです。その様子はまたの機会に紹介します。
他者とのかかわりの中で学ぶとこも多いと思うので、たくさんのお友達と幅広く触れ合って、子どもの将来に繋がるような豊かな力を育んでいってほしいなと思います。
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