「子どもの愛し方」に迷うあなたへ。2歳児の母が名著『愛するということ』から教わったこと


みなさんは、育児で大切にしていることはなんですか?
健康や思いやり、愛情や自己肯定感など、家庭の数だけ答えがあると思います。

2歳の子どもを育てる私は、育児の軸のひとつに「愛情と安心」を置いています。その理由は、人が健全に育つための「心の土台」になってくれると思っているからです。

この記事では、子どもへ愛情を伝えることについて、心理学の名著や自分自身の経験を踏まえて述べています。何か実践的なテクニックを紹介しているわけではありませんが、よかったら一緒に考えてみませんか。

愛情と安心は「心の土台」になる


私が「愛情と安心」を重視するのは、仕事を通してその重要性を学んだからです。
私は出産前、メンタルヘルスのバランスを崩した人の社会復帰を手伝う仕事をしていました。その中で、家庭環境が子どもの価値観にどれだけ深く影響するのかをまざまざと感じました。

「私は愛されている」という安心がないまま頑張っていると、脆弱な土台に沢山のものを乗せた時のように、どこか不安定になってしまうことがあるようです。

親からの信頼と尊重、そして愛情は、その人が自分を信じ、人を尊重し、人生を愛するための足掛かりになります。
子どもが成長していつか壁にぶつかった時、その足掛かりが、壁を乗り越える助けになってくれるかもしれません。

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接し方に迷った時は「今できること」を頑張れば大丈夫


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私自身、兄妹が多く両親も不器用だったため、「愛情いっぱいの家庭」とは少し違う環境で育ちました。だから、「愛情を持って接する」というのがどんな態度なのか具体的に想像できず悩むときがあります。

そんな時に思い出すのが、エーリッヒ・フロムという心理学者の名著『愛するということ』に書いてあった内容です。
そこでは、「誰かを愛するというのは、相手をそのまま受け止めて、注意を払い、自分にできることをしようとする姿勢のことだ」といったことが書かれています。

こうして書くと当たり前のことに思えますが、悩んだ時に思い出すと「子どものことをよく見て、今できることに取り組めばいいんだ」と気持ちが落ち着きます。

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子どもを大切にするなら、自分のことも。


先述の『愛するということ』の中では、誰かを愛するにはまず自分自身を愛せないといけないと述べられています。自己嫌悪でいっぱいで満たされない気持ちだと、他の人のことも大切にできないよねという考え方です。

それって結構、ハードルが高いですよね。「子どものことは自然に可愛いと思えても、自分のことはあんまり……」という人も多いと思います。
育児で余裕のない時は特に、自己嫌悪に陥る機会が増えがちですよね。

でも、子どもはママのことをよく見て、気づかないうちに真似をしてしまいます。だから、まずはママが自分のことを大切にして、子どもにもその姿を見せてあげましょう。

まとめ


「子どもを愛する」と言葉で言うのは簡単ですが、実践しようとすると迷ってしまいがち。育児には正解がないし、愛情にも決まった型や伝え方がないから当然です。

それでも、「今できることを精一杯やればいいんだ」と思うようにすれば、少しだけ肩の力を抜いて育児をできる気がしませんか。

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