
イヤイヤ期が始まると、「いや!」「だめ!」に加えて、手が出るようになる子もいます。
我が家の2歳児も、怒って叩くのではなく、私の反応を見たくて“わざと叩く”ことがありました。
叩かれると驚いたり悲しくなったりしますが、この時期の「叩く」は多くの場合、怒りや暴力ではなく“気持ちを伝える手段”や“関わりを試すサイン”です。
この記事では、イヤイヤ期に見られる「叩く・つねる」行動の理由と、ママ・パパが落ち着いて対応するためのポイントを紹介します。
1.イヤイヤ期に“叩く”のはなぜ?
1~2歳ごろの子どもは、まだ「叩かれると痛い」ことを知りません。そこで、気持ちを言葉でうまく伝えられない時に行動で表現しようとします。
「いやだ」「構ってほしい」、時には「楽しい!」といった感情が、手が出る行動として現れるのです。
また、子どもにとって“叩いたらママが振り向く”という体験は、叩く=構ってもらえると学んでしまうきっかけになります。
悪意ではなく、「どうしたら注目してもらえるか」を探っている最中なのです。
「叩く=悪い子」ではなく、「伝え方を学ぶ途中の行動」と捉えることが大切です。
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2.叩かれたときのNG対応

- 叩かれた勢いで怒鳴る・強く叱る
- 「もう知らない!」と突き放す
- 「痛いよ〜」と大げさに反応して、面白がらせてしまう
強い反応は、子どもにとって“面白い遊び”や“注目をもらえる行動”として記憶されてしまいがち。
一度興味を持つと、また同じ行動を繰り返すことも。叩かれた瞬間は、冷静に短く伝えるのがポイントです。
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3.叩く行動への具体的な対応法

- 手を優しく押さえて「叩かないよ」と短く伝える
- すぐに距離を取り、落ち着いたあとで言葉を添える(例:「痛いね」「手で触るのはやさしくね」)
- 注意するだけでなく、“やさしく触れられたときに褒める”ことで行動を切り替える
- 場面を変えて気持ちを切り替える(抱っこ・おもちゃを渡すなど)
「叩いたらだめ」だけではなく、「どう触れたらいいか」を教えていく姿勢が大切です。
たとえば、叩きそうな手を優しく握って「手はなでなでだよ」と伝えるだけでも、伝わり方が変わります。
4.繰り返す時はどうすれば?我が家が実践した対処法
我が家の2歳児が私を叩いた時には「ごめんねって言おうね、仲直りのギューしよ」と伝えていましたが、それが逆に「そういう遊び」としてインプットされてしまった時期がありました。叩くとママが怒る…でも「ごめんね」と言ってギューすると許してくれる!という、緊張と緩和の流れが面白く感じられたようです。
そこで、まず、「叩かれた瞬間に反応を返さない」ことを徹底しました。
びっくりして声を上げたり笑ってしまうと、「面白い」と感じてしまうため、表情もできるだけ変えずに、そっと子どもの手を押さえます。
そのまま落ち着いた声で「叩かないよ」とだけ伝え、視線を外します。
言葉よりも“ママが動じない”ことを見せるほうが効果的で、つまらなくなったのか徐々に叩いて遊ぶことはなくなりました。
まとめ
楽しさ、もどかしさ、見てほしい気持ち……「叩く」という行動の奥にある気持ちはさまざまです。その子にあった対処法を見つけるために、まずは「どうして叩くのかな」と考えてみると、ヒントがみつかるかもしれません。
小さい子が言葉以外の方法で気持ちを伝えようとするのは「悪意」ではありません。ママやお友達を悲しませない伝え方を、お子さんと一緒に探していけるといいですね。
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