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「1歳児頃の乳前歯の歯並びと虫歯の関係」赤ちゃんの虫歯予防4回



 みなさん、こんにちは。だいぶ寒くなってきましたね。道には落ち葉がたくさんあって、昔なら焼き芋でも。。。なのでしょう。
 さて、前回は、1歳児頃の乳前歯の名前や形、その役割についてお話しさせていただきました。前回の写真では、中切歯の間にある、ピンクの歯肉が上唇につながっているように見えました。この部分を、上唇小帯と呼びます。特に役割があるわけではなく、発生の過程で残ったと考えられています。この小帯が歯肉の近いところについている場合、たいていは転んで切る事になります。
 外傷で一番多い症例ですね。血が止まれば何も問題はありません。むしろ、口唇が動きやすくなるのでGOODです。

 乳歯の前歯は、歯の並びよりもそれぞれの隙間があるかどうかが重要となってきます。隙間がある場合、食べ物が残らないのでむし歯になりにくく、歯磨きも不要です。反対に、歯と歯の隙間がないと詰まった食べ物が取れず、特に上顎前歯においてむし歯ができやすくなります。前回の写真では隙間がありますね!

 今回の写真では、すでに歯と歯の間のところにむし歯ができてしまいました。この写真は上顎の切歯ですが、隙間がないのがわかります。食べ物(アメなど特に)がどうしても残ってしまうのです。

 つまり、乳歯のむし歯は、歯磨きが上手とか下手ではなく、どこに食べたものが残りやすいかであらかた決まってしまいます。ですので、1歳半ぐらいになったら、まずは、歯科医院に連れてきてください! お子さんの歯を見ながら、1人1人にあった歯磨きのポイントについて確認できます。

 下顎の前歯は、たくさんでてくる唾液によって食べ物が洗い流される事、舌が頻繁に触れるので、それによっても洗われているので、お口の中でもっともむし歯になりにくい場所となっています。

 1歳半になると前歯期から奥歯期へと成長していきます。乳犬歯が先に生えてくる場合もありますが、2歳ごろまでに奥歯1本がきちんと噛み合うほどになってきます。奥歯が生えてきたら、歯磨きだけでなく、いろんな事がスタートしますよ!