救命講習とは?我が子の緊急事態を救う応急手当について学ぼう


救急車の現場到着所要時間は全国平均8.7分です。
この救急車が到着するまでの間の応急処置の有無で助かる命があります。
大切な家族の万が一の事態に備え、応急手当について学んでおきましょう。各市区町村の消防局では、一般市民が参加できる救命講習が開催されています。

救命講習の種類

東京消防庁の場合、救命講習は4コースあり、中でも救命知識の基礎となるのが応急手当コースです。
この応急手当コースは、全部で7種類にわかれています。
・応急救護講習
・救命入門コース
・普通救命講習
・普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習
・普通救命再講習
・上級救命講習
・上級救命再講習

どの講習も、知っていて損のない内容です。以下では、それぞれの特徴をまとめました。

救命入門コースとは

救命入門コースは、これから普通救命講習を受講される方等を対象とした胸骨圧迫やAEDを中心に学ぶコースです。
小学校高学年も受講対象としているため、親子でAEDや応急手当について学ぶことができます。受講証が発行され、有効期限はありません。

普通救命講習とは

「普通救命講習」は、心肺蘇生やAED、異物除去、止血法などを学ぶコースです。さらに、「普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習」では、AEDに関する知識の確認、実技の評価が行われます。
救命技能認定証が交付され、有効期限は3年間です。「普通救命講習」は、「普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習」受講から3年以内に再度受講するための講習です。

上級救命講習とは

「普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習」の内容に加えて、小児・乳児の心肺蘇生など学ぶことができます。講習時間は8時間になり応急手当コースの中で最も時間を必要とします。
上級救命技能認定証が交付され、有効期限は3年間です。「上級救命講習」は、「上級救命講習」受講から3年以内に再度受講するための講習です。

コロナ禍における認定証の有効期限延長措置

応急救護講習と救命入門コース以外は、有効期限を3年間とする認定証が交付されます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、一部消防局で各救命講習会の開催を中止し、認定証の有効期限を延長している場合があります。すでに認定証を持っている場合は、該当する消防局のホームページで確認しましょう。

参照:東京消防庁
参照:総務省 報道資料

パパやママの応急処置で我が子を救え!

総務省が公表した「令和元年版 救急・救助の現況」によると、平成30年中の救急車の現場到着所要時間は全国平均で8.7分。その間に我が子の命をつなぎとめることができるのは、いつも近くで見守るパパやママです!
「いざというときに!赤ちゃん・子どもの救命講習から救急処置を学ぼう」では、のど詰まり、誤飲・やけど・溺水・落下事故・熱中症が起きた場合の応急処置について詳しくまとめています。


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