「幼稚園に行きたくない!」噂の“イヤイヤさん”は突然やってきました。対策は?

入園、入学の季節には、ワクワクしながら保育園や学校に通っていたのに・・・急に「行きたくない」とダダをこねるようになったという声がちらほら聞こえてきます。それはもしかしたら「イヤイヤ症候群ではないかしら?」と悩むママも多いようです。

私も昨年の今頃は、「ひとりで幼稚園バスに乗れるかな」「泣いたりしないかな」と、不安や心配で胸がいっぱいの中、娘の初登園を迎えたのを思い出します。

でも、そんな私の心配をよそに「おはようございます!」と、今まで聞いたことのない娘の大きな声。スタスタとバスに乗り込む娘を見て驚きのあまり泣く間もなく、ナミダナミダの初登園は私の妄想に終わりました。

先輩ママに言われた衝撃のひと言…突然のイヤイヤ期

イヤイヤすることなくバスに乗ってくれて一安心。しかしそれもつかの間。先輩ママに「今はなくても、落ち着いた頃に突然イヤイヤさんが来るよ」とショッキングなひと言を聞かされました。

そしてその日は本当に突然やってきました。5月の連休前、「行きたくない!イヤだ!」と、お着替えもしようとせず泣きじゃくり抵抗する娘を前に、先輩ママに言われたひと言を思い出しました。「これがイヤイヤなのか」と。

バスに乗る直前まで泣いていた娘

バスに乗る直前まで泣いていた娘

同じ「イヤイヤ」でも泣く理由は子どもによってさまざま

そこで私は幼稚園の担任の先生に相談しました。
先生のお話によれば、行きたくないと泣く理由はいろいろとあるようです。

  • 今まで我慢していたけれど、慣れてきた頃に緊張が解けて泣く。
  • ママと離れて幼稚園に通うことが分かり、ママと離れたくないと思った。
  • 集団生活が始まり、家庭ではOKなことが幼稚園ではNG(またはその逆)という決まりに戸惑ってしまう。
  • お友だちとケンカした等の理由で、園で嫌なことがあった。
  • せっかく慣れた幼稚園の生活リズムがゴールデンウィークのような長い連休や夏休みの後に崩れてしまったとき。

また、通園が始まってすぐ泣く子、しばらく経ってから泣く子、その時期もその子によって違うそうです。

対策は?あせる気持ちをおさえて・・・子どもに理由を問い詰めないで、できたことを褒める

園で何かあったのか、気になった私は娘に質問攻め。しかし「あまり子どもに問い詰めず、代わりに今はどんな小さなことでもいいから褒めてあげてください」と、担任の先生がアドバイスしてくれました。

子どもたちは初めて親と離れて集団生活を始めたばかり。環境に慣れることで精一杯。「泣かずにバスに乗って登園できただけでもすごいことなんですよ。いっぱい褒めてあげてくださいね」と、言われました。褒められることで「これでいいんだ」と、子どもなりに一つずつ理解し、それが自信につながって、笑顔で過ごせる時間が増えていくようです。

心配していた5月の連休明けはイヤイヤせずに通園中

心配していた5月の連休明けはイヤイヤせずに通園中

安心して!これはほとんどのママが通る道

今年から3年保育の幼稚園に通わせているママたちに子どもの様子を聞いてみました。

  • バスに乗るまでずっと泣いている。
  • 通い始めた頃は泣かなかったのに、後になって急に泣いてバスに乗りたがらない。
  • 半年間泣きながら幼稚園に通っていた。
  • バスのお迎えが10時で遅バスなので、バスが来るまでにひと遊びしてしまい疲れてグズりだしてしまう。
  • 年少のときはイヤイヤがなかったのに、年中になってから泣きだしバスに乗りたがらなくなった。
  • ゴールデンウィーク明けに行きたくないと言い出した。

こうして聞いてみると、ママのほとんどが子どもの通園イヤイヤを経験していました。

「多くのママたちが子どものイヤイヤに向き合い頑張っています。でも、園に着くと意外と子どもはケロっとして泣きやみます。お友だちに泣いているところを見られる恥ずかしさもあるようですね」と、幼稚園の担任の先生。泣いているところしか見ていないママたちは心配でしょうが、体調不良でない限り、泣いていてもバスに思い切って乗せてあげた方がいいそうです。
「せっかく慣れたところで夏休みがきて、そしてまた冬休みがきて、というように一年が終わってしまうので、一年かけて幼稚園に慣れると思ってください」とのことでした。

お友だちにもらった似顔絵のお手紙。たくさんお友だちができて楽しくなってきたみたい

お友だちにもらった似顔絵のお手紙。
たくさんお友だちができて楽しくなってきたみたい

ほとんどの親子が通る道と思った瞬間、私も少しホッとしました。不安なことがあったら先生やママ友に相談してみるといいかもしれません。先生は保育のプロです。ママ友は話すだけでも心の負担が軽くなるでしょう。

年中さんになった今、イヤイヤすることもだいぶなくなりましたが、今後も楽しく通園できるように、あせらず寄り添い、見守っていきたいと思います。

(ライター mayumi)

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