生後6ヶ月から1歳頃に生える上下乳前歯とは?赤ちゃんの虫歯予防2回


Dr. yasumoto
 前回、健気なエナメル芽細胞についてお話しました。人の体って本当に不思議です。でも泣いてなんか入られません! 可愛い前歯は、下の画像のような形です。

 歯が出てきたということは、もっとカロリーを摂る必要が出てきた!という合図でもあります。なぜなら、歯が出てくる時期は、骨格系の成長に合わせるからです。月齢が少なくても、大きなお子さんは早めに出てきますし、ゆっくり育っているお子さんは、歯もゆっくり出てきます。あくまで必要になったら。。。なのです。
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 逆にいうと、身体にとって必要な歯ができてきたのですから、摂取カロリーを増やす必要があるのですね。卒乳(断乳)が大体生後1年ぐらいと言われているのも、これらと関連があるのだと思っています。離乳食、普通食へと子育ては進んで行きます。

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 すこし話を戻しますね。生後6ヶ月頃に出てくる、小さな可愛い歯は、乳中切歯と呼ばれます。その半年後に出てくる歯の名前は、乳側切歯。正面からは平に、上からみたら板みたいに見えます。切歯という名前は、切る、カットするという機能(役割)からついた名前なんですね。

 生後1歳頃には、上下乳前歯が4本づつの合計8歯となります。気の早いお母さんは、「ウチの子の歯並びは大丈夫でしょうか」「やたら前歯が大きいような気がするのですが。。。」「むし歯が心配なんです」と心配されて、歯科医院に来院してきます。

 お子さんの将来をご心配されてのことだと思いますが、結論から先に書きますと、そうはいっても乳歯ですので、いずれ全部抜けてしまいます! 身も蓋もない答えかもしれませんが、本当のことです。(ただし、永久歯が先天的にない場合には、乳歯が残ることがあります)
ですので、仮にむし歯になっても、歯並びがよくても悪くても永久歯次第ですので、あんまり気にしないでください!

 1歳頃のお子さんのお口の中には、大人と違い、ほとんど砂糖が入りません。
というよりも、お母さんが入れません。また、乳児もジュースが欲しい!なんて言いません(笑)。ですから、まずむし歯になることはありません。したがって、歯磨きなんて不要です。どうしても気になる場合には、ガーゼ等でふきとってあげてください。

dental02_03 と言っても、砂糖が入らないのは、第1子のこと。意外と第2子、第3子は、とても早い時期に砂糖が入りますので注意が必要。油断大敵です。原因は、お兄ちゃん、お姉ちゃんがお菓子を食べてるときに、乳児の口の中にも入れてしまうからですね。気をつけましょう!

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