第6回 おっぱいトラブル② ―しこり編―

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第6回 おっぱいトラブル② ―しこり編―

おおたかの森助産院
山本正子先生

梅雨は、気圧の変化によるむくみや、冷えによって血流が
悪くなり、おっぱいのトラブル(白斑・しこり・熱が出るなど)がとても多くなります。
そうした症状や対処法について、理解しておきましょう。

♦目次♦
【1】なぜしこりができるの?
【2】痛いしこりができたら?
【3】赤くなく、熱もなく、大きくないけど痛いしこりは?
【4】そこまで痛くないしこりの場合は?
【5】1つのしこりの奥には30個のしこり予備軍?!
【6】しこりができないようにするためには?

※断乳・卒乳などの全バックナンバーはこちら

 

なぜしこりができるの?

●母乳がかたまってドロドロになる
●母乳が塞き止められてしまう

こうしたことからしこりはできてしまいます。

古い母乳が残っていたり、乳管が折れ曲がっていたり、その原因は様々です。
第2回第5回参照)

 

痛いしこりができたら?

しこりが痛くて、おっぱいが赤くなっている、おっぱいが熱を持っている場合は、
感染性の乳腺炎の可能性が高い
です。すぐ病院に行きましょう。

おっぱいを冷やすと気持ちがよいと感じるのなら、
濡れタオルなどを当ててみるとよいでしょう。
保冷剤や氷を使って冷やし過ぎると、母乳が出にくくなります。
母乳を飲ませることも必要な手立てですので、冷やしすぎないことも大切です。

 

赤くなく、熱もなく、大きくないけど痛いしこりは?

このような方は、おっぱいの上が痛み、首のトラブルを抱えているようです。
私は首の専門家ではないので、柔道整復師に紹介をしています。
放置しておくと、次第におっぱいが赤くなり、熱をもってくるようになるでしょう。

 

そこまで痛くないしこりの場合は?

自然の摂理を利用して、赤ちゃんに飲んでもらうか、自分で出すことで解消しやすくなります。

①お風呂に入って血流を良くしてから、すぐ赤ちゃんに飲んでもらいましょう。
 そのとき、さまざまな角度で飲んでもらうのも効果的です。
 赤ちゃんの頭かあごの角度にしこりが来るようにすると、取れやすいでしょう。
 溜まったおっぱいはどこにあるか、よく考えてみましょうね。

②お風呂に入って血流を良くしてから、固くなっているところの根元をおさえこんで、
 乳頭を刺激しながら母乳を出しましょう。

 しこりを上からおさえるのではなく、古い母乳が乳首の方へ出るように、
 根元(胸板)からおさえることがポイントです。
 しこりになっている母乳は冷たかったり、乳汁が汚れていたりするので、
 そのような母乳がでればラクになるでしょう。

 

しこりは1つだけではない?!

1つのしこりが取れて【もう大丈夫】ということではありません。
しこりができるということは、乳管や血流などに、
すでにトラブルを抱えているでしょう。

「赤ちゃんが飲まない(おっぱいがドロドロになっている?)」、
「赤ちゃんに乳首を伸ばされる」「赤ちゃんが乳首を噛む」「左右のおっぱいの大きさが違う」といった(第3回参照)様々なおっぱいトラブルにつながっていきます。

 

しこりができないようにするためには?

お母さんの心とからだのケア(第2回)や、赤ちゃんとのマッチングや飲ませ方(第4回)などを考えてみてください。また、白斑やしこりができた方は、早い段階で専門家(母乳外来/助産師)のアドバイスを受けましょう。

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第6回、ご覧いただきありがとうございました。
次回のコラムでは、「親子のコミュニケーション」についてお話しします。
どうぞよろしくお願いいたします。

また、6/26(月)に柏の葉キャンパスで講演をおこなうことになりました。
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        ←第5回 おっぱいトラブル① ―白斑編―

※本コラムは、ライター桃子が山本先生へ取材した内容をまとめる形でお届けいたします。

(ライター 桃子)

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